広報のプロがプレスリリースの書き方を大公開!タイトルや本文のポイントやコツ
そもそもプレスリリースとは?
プレスリリース(Press Release)とは、企業・組織が対外的に新しいニュースを発表する文書のことを指します。
ここでいう新しいニュースとは、新商品・新サービスの発売開始やイベントの実施、企業としての取組発信、研究成果の発表、社内人事の発表などが挙げられます。
プレスリリースの目的
プレスリリースには、企業の情報をメディアを含んだステークホルダー(顧客・取引先・投資家など)に対し広く告知することで、新商品・新サービスの認知度をアップさせたり、ステークホルダーからの反応をマーケティング活動に活かしたりする目的があります。
また、メディアに自社のニュースを取り上げてもらうことで、社会的な信頼度を向上させることも目的のひとつとして挙げられます。
プレスリリースについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>プレスリリースとは?企業が配信するメリット・効果や注意点 | 広報代理店
プレスリリースを書くときのポイント
広報担当者の方など、はじめてプレスリリースを書くときに、「どうやってプレスリリースを書けば良いか分からない……」といったお悩みはありませんか?
ここからは、プレスリリースを書き慣れていない広報担当者の方に向けて、プレスリリースを書くときのポイントについてご紹介していきます。
プレスリリースのニュースバリューを意識する
プレスリリースを書く際は、ニュースバリューを明確にすることが大切です。ニュースバリューとは、メディアから「報道するに値すると認められる、ニュースの重要性や価値」のことを指します。
代表的なニュースバリューとしては、以下が挙げられます。
- 社会的な意義があるテーマ
- 時流や季節性をもったテーマ(ハロウィンやクリスマスなど)
- 新規性や独自性があるか(○○業界で初!など)
- 地域性のあるテーマ
- 話題性のあるテーマ
プレスリリースを書く際は、こういったニュースバリューを意識してみると、メディアに取り上げられやすくなるでしょう。
「公式文書」なので正しい日本語を意識して書く
プレスリリースをはじめて書く人にありがちなのが、プレスリリースを「広告」と混同して書いてしまうケースです。
プレスリリースは、企業からメディアや社会・世間に対しての「公式文書」になります。そのため、ビックリマークなどの感嘆符や絵文字、くだけた文体の使用は避け、しっかりとした正しい日本語で作成することが大切です。
また、新商品や新サービスに関するプレスリリースであっても、広告のように内容を誇張したり、事実と異なることを書いてはいけません。プレスリリースは基本的に、客観的な事実のみを記載するようにしましょう。
プレスリリースの良し悪しによって、メディアや社会・世間に対する企業への信頼感や印象が決まってしまうと言っても過言ではないのです。
画像なども使用して「伝わりやすさ」を重視する
プレスリリースには、文章だけではなく画像も使用することが可能です。画像が多すぎるのも問題ですが、通常は2~3枚程度の関連画像を使用して「伝わりやすさ」を補完することが理想とされてます。
最低でも、メインとなる画像1枚は必ず用意するようにしましょう。
プレスリリースを作成する流れ
プレスリリースを書き慣れていない広報担当者の方に向けて、ここからはプレスリリースを作成する流れについてご紹介していきます。
①プレスリリースの内容(テーマ)の決定
まずは配信する「プレスリリースの内容(テーマ)」を決定します。
たとえば、「新商品の発売」や「新サービスの開始」、「新店舗オープン」といった新規性のある内容(テーマ)が、プレスリリースには適しています。
その他にも、SDGsやCSRなどの社会活動について、企業としての取り組みを発信していくことも、プレスリリースが得意とする内容(テーマ)です。
②プレスリリース構成案の作成
続いて、プレスリリースの構成案を作成していきます。
構成案の作成は、原稿を作成する前にプレスリリースの大まかな方向性を決めるための重要な工程です。構成案が無いままプレスリリースを作成しようとすると、行き当たりばったりになってしまったり、伝えたい内容をしっかり書けなかったりする原因になりかねません。
プレスリリースの構成案には、基本的に以下を作成すると良いでしょう。
③プレスリリース原稿の作成
次に、いよいよプレスリリース原稿の作成に入っていきます。プレスリリース原稿は、基本的に構成案をもとに作成していきます。
また、「プレスリリースを書くときのポイント」でも解説したとおり、プレスリリースは企業からメディアや世間への公式文書のため、「正しい日本語」と「客観的事実を端的に書く」ことを意識しましょう。
プレスリリースの原稿を書き終えたら、最後にプレスリリースに関連する画像の用意も忘れずに行いましょう。
④プレスリリースを配信する
プレスリリース原稿が完成したら、最後にプレスリリースを配信します。
2024年現在、プレスリリースを配信する方法として主流となっているのは、「配信代行サービス」を利用する方法です。「配信代行サービス」を利用することで、それぞれのサービスと提携しているメディア(主にWEB)に対し、プレスリリースを届けることが可能です。
「配信代行サービス」には、主に以下のような種類があります。
- 「PR TIMES」:配信料は1件あたり3万円(税抜)~
- @Press(アットプレス):配信料は1件あたり3万円(税抜)~
- valuepress:配信料は1件あたり3万円(税抜)~
- PressWalker:配信料無料
また、「配信代行サービス」以外にも、以下のようなプレスリリース配信方法も存在します。
- 自社のオウンドメディアにプレスリリースを掲載
- 自社が管理しているメディアリストにプレスリリースを配信
- 独自のメディアリストを持っているPR会社へ配信を依頼
- 記者クラブへプレスリリースを投げ込む(持ち込む)
プレスリリースを構成する5つの要素と書き方のコツ
ここからは、実際にプレスリリースを書く際に役立つ情報として、プレスリリースを構成する5つの要素と書き方のコツについてご紹介していきます。
①タイトル(一覧画面での見出し)
まずはタイトルです。タイトルは、プレスリリースを開いた時はもちろんですが、配信代行サービスのプレスリリース一覧ページや、Googleなどの検索結果画面などで表示されます。
つまり、プレスリリースでもっともユーザーから見られる可能性が高いのが「タイトル」なのです。
プレスリリースのタイトルを付ける時に大切なのは、そのプレスリリースの最大のニュースバリューがひと目で分かるように、客観的に打ち出していくことです。タイトルは多くの人の目に留まるため色々な情報を入れたくなると思いますが、あえて1つか2つのニュースバリューや情報にとどめて、伝えたい内容に焦点を当てることが重要です。
②サブタイトル
サブタイトルは、タイトルを補完するような役割を持っています。
「PR TIMES」をはじめとした多くの配信代行サービスでは、サブタイトルはプレスリリース一覧画面に表示されず、プレスリリースを開いたときにのみ表示されます。
そのため、タイトルほどの露出の機会はありませんが、タイトルを見てプレスリリースを開いてくれた人やメディア関係者に対して、プレスリリースで伝えたいニュースバリューの魅力を補足することができます。
例えば、タイトルが「○日より新商品の○○が販売開始」だったとしたら、サブタイトルでは「○日からSNSによる○○キャンペーンもスタート」など、お得な情報やキャンペーン情報などを盛り込むと良いでしょう。
③リード文
リード文は、そのプレスリリースの全体を要約した文章になります。プレスリリースを開いてくれたユーザーが、そのプレスリリースに興味があるかどうかを判断する材料にもなります。
例えば「新商品発売」に関するプレスリリースの場合なら、リード文は以下のようになります。
株式会社○○(本社:○○、代表取締役社長:○○)は、顧客の皆さまから高いご要望のあった○○を、新たに○月○日より販売開始いたします。
なお、新商品の発売に伴いまして、SNSによる○○キャンペーンも○日よりスタートいたします。
上記のように、リード文は客観的かつ端的な文章を、150~300文字程度の文章で作成します。
④本文
本文は、リード文まで読んで興味を持ってくれた方に対して、より詳しい情報を伝えていく場所となります。
具体的には、「新商品の発売」であれば、「新商品の概要・スペック」、「新商品の魅力・メリット」、「新商品を開発した背景や想い」などを記載していくと良いでしょう。
また、キャンペーンやイベントを行う場合は、詳しいキャンペーン期間や応募方法なども必ず記載するようにしましょう。
⑤報道問い合わせ先
最後に、メディア関係者に向けた「報道問い合わせ先」を記載します。こちらは、配信したプレスリリースに対して、メディアが取材を申し込んだりする際に使用する連絡先となりますので、必ず連絡が取りやすい電話番号やメールアドレス、応対する担当者名を記載するようにしましょう。
プレスリリースを自社で書くのが難しい場合は?
この記事では、プレスリリースを書いたことがない広報担当者の方などに向けて、プレスリリースを書くときのポイントやプレスリリースを作成する流れ、プレスリリースを構成する5つの要素と書き方のコツなどについてご紹介してきました。
しかし、「プレスリリースの書き方は分かったけれど、やはり自社でやる自信がない……」といった感想をもった企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。
プレスリリースを自社で書くのが難しい場合は、プレスリリースを代行で作成してくれる会社に依頼するのもひとつの手です。
プレスリリースの作成代行なら広報代理店にお任せ!
広報代理店では、企業様への丁寧な事前ヒアリング(取材)をもとにプレスリリースの原稿を作成し、配信代行サービスの最大手である「PR TIMES」を通じてプレスリリースを配信いたします。
特に、プレスリリースを出したいけれど社内で作成するノウハウやリソースが無くて困っている企業様に対して、これまでもしっかりと質の高いプレスリリース作成をサポートしてまいりました。
広報のプロが作成する効果が高いプレスリリースをご希望の方は、広報代理店までお気軽にご相談ください。
>>お問合せ | 広報代理店
なお、広報代理店のプレスリリース作成代行サービス「いっしょにプレスリリース」や、これまでのプレスリリース作成サポート事例については、以下の記事をご覧ください。
>>いっしょにプレスリリース | 広報代理店
>>大手食品メーカー様(東証プライム上場)のプレスリリース作成をサポート!広報代理店「いっしょにプレスリリース」の事例紹介 | 広報代理店