社内広報(インターナル広報)とは?企業が注力するメリットや成功事例
社内広報(インターナル広報)とは?
インターナル広報とは、いわゆる社内向けの広報のことを指します。具体的には、従業員に対して企業理念や社長の想いなどを浸透させたり、「従業員エンゲージメント」を高めたりする目的があります。
社内広報と社外広報の違い
広報には、社内向けに広報活動をおこなう「社内広報」の他に、社外向けの広報活動をおこなう「社外広報」が存在します。「広報」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、この「社外広報」ではないでしょうか。
社内広報と社外広報は、広報活動によってコミュニケーションを図る対象者に違いがあります。社内広報が主に従業員やその家族などを対象として広報活動をおこなうのに対し、社外広報はステークホルダー(メディアを含めた自分たち関わりのある外部の存在)に対して広報活動を行います。
なお、社外広報のなかにも、企業全体に関わる広報活動をおこなう「コーポレート広報」と、商品やサービスの特徴や魅力を発信していく「サービス広報」の2つがあります。
社外広報も含めた広報全体について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>広報とは?コーポレート広報などの種類や広告・PRとの違いを解説 | 広報代理店
社内広報(インターナル広報)の目的・メリット
ここからは、社内広報(インターナル広報)の目的や、期待されるメリットについてご紹介していきます。
企業理念の浸透と企業文化の醸成(ブランディング強化)
社内広報(インターナル広報)の目的のひとつが、企業理念(経営理念)の浸透と企業文化の醸成です。企業理念(経営理念)とは、企業の存在意義や事業活動をおこなう理由、経営をおこなう上で最も大切にしている考え方などを明文化したものを指します。
しかし、しっかりとした企業理念(経営理念)があったとしても、それが従業員に浸透していなければ意味がありません。
そこで、社内広報(インターナル広報)に注力することで、企業理念(経営理念)を従業員に浸透しやすくすることができます。企業理念(経営理念)が浸透することで、企業文化の醸成や企業全体のブランディング強化にもつながっていきます。
従業員エンゲージメントの向上
従業員エンゲージメントとは、主に会社と社員の関係性や結びつきのことを指します。従業員エンゲージメントが高まることで、社員のモチベーションがアップしたり、生産性が向上したりする効果が期待できます。
多くの企業では、従業員エンゲージメントを高めるために様々な施策を試しています。従業員エンゲージメントは人事の課題と思われがちですが、実は社内広報(インターナル広報)によって効果的なアプローチが可能なのです。
具体的には、経営理念を発信したり、各部署の社員がどのような想いを抱いて働いているかを社内広報で発信することで、社員が会社に対し帰属意識を持ち、従業員エンゲージメントが高まることが期待できます。
社内コミュニケーションの活発化
社内広報(インターナル広報)を積極的におこなうことで、社員同士の社内コミュニケーションを活発にすることができます。
たとえば、自社の商品・サービスがメディアで取り上げられたことを社内広報で発信すれば、社員同士が盛り上がるきっかけになります。
このように、社員が話しやすい話題を社内広報が提供することで、社員同士のコミュニケーションを活発化させ、チームワークや生産性のアップなど、さまざまな効果が期待できます。
社員のスキルアップ(成長)
たとえば自社サービスのことや、自社にまつわる社会的・ビジネス的なテーマの社内広報を発信することで、社員のスキルアップにも役立ちます。
特に、新入社員や中途社員など、会社についてまだあまり詳しくない社員に対しては、自社サービスを解説したブログ記事などを用意しておくと、社員教育のツールとしても活用することができます。
社員がスキルアップすることで、サービスの品質向上にもつながりますし、顧客満足度アップも期待できます。
社内広報(インターナル広報)の具体的な手段
ここからは、社内広報(インターナル広報)の具体的な手段について解説していきます。
オウンドメディア(自社ブログ)の更新
はじめにご紹介したいのは、「オウンドメディア(自社ブログ)」の更新です。オウンドメディアとは、自社サイト(コーポレートサイト)に設置されたブログのことを指します。
オウンドメディア(自社ブログ)は、社外向けの広報としても有効ですが、もちろん社内広報にも活用できます。
たとえば、「経営者の理念や想いを発信する記事」や「自社サービスについて解説する記事」を作成することで、従業員エンゲージメントを高めたり、社員教育に役立てたりすることが可能です。
オウンドメディア(自社ブログ)について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>オウンドメディアとは?ペイドメディアとの違いやメリット・注意点 | 広報代理店
社内報を発行する
社内報とは、自社サービスや商品のメディア掲載や、クライアントからのフィードバックなどの出来事を、社内向けに発信していくことを指します。
具体的には、小冊子のような紙媒体で社員に配布する場合もありますが、現在では先ほども解説したオウンドメディア(自社ブログ)を活用したり、社内報アプリや動画メッセージを活用したりする企業が多いです。
また、有意義な社内報にするためにも、社内広報のターゲットである社員からのフィードバックもしっかり収集し、社員が知りたいと思っていることや、今知っておいた方がいいトレンド情報、社員の家族に向けた内容なども盛り込んで企画していくと良いでしょう。
社員向け勉強会やイベントの開催
社内広報の目的にもなっている「企業理念の浸透」や「従業員エンゲージメントの向上」、「社内コミュニケーションの活発化」を促進するために、社内向けの勉強会やイベントを開催するのも有効です。
例えば、企業理念の浸透を促進したいのであれば、社員全員が参加する「社員総会」を開催したり、社員の我が事化を促すための「社員コンペ」の開催などが考えられます。
また、従業員エンゲージメントの向上や社内コミュニケーションの活発化を促進したいのであれば、経営陣や他部署の社員も参加する「シャッフルランチ」を企画したり、社員の家族を招いて「ファミリーデイ」を行ったりするのが効果的です。
なお、こうした社内イベントも、オウンドメディア(自社ブログ)などで積極的に発信していくことで、より相乗効果が期待できます。
社内広報で成果を出すなら「広報代理店」にお任せ!
この記事では、社内広報(インターナル広報)の意味や社外広報との違い、社内広報を行なう目的やメリット、具体的な手段などについてご紹介してきました。
社内広報に力を入れることで、「企業理念の浸透と企業文化の醸成」や「従業員エンゲージメントの向上」など、企業の成長に欠かせない部分を強化することができます。
「社内広報の重要性は分かったけれど、そこまで手が回らない……」
「社内広報用のネタが思いつかない……」
上記のようなお悩みを抱えている企業様は、「広報代理店」が社内広報をお手伝いできます。
広報代理店では、オウンドメディアの運用をお手伝いする「いっしょにオウンドメディア」をはじめとしたサービスを通じて、企業の広報全体をサポートすることができます。
広報代理店について詳しくは、以下のページをご覧ください。
>>広報代理店とは | 広報代理店
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