目 次
インタビュー記事とは?
インタビュー記事とは、クライアントや社員などにおこなったインタビュー(取材)を元に作成する記事のことを指します。
インタビュー記事は、お客様の声を紹介するコンテンツや、実際に働いている社員の感想や様子を伝えるコンテンツなどに適しています。
インタビュー記事の種類・形式
インタビュー記事は、質問者(インタビュアー)があらかじめ用意している質問にそって、取材対象者(インタビュイー)に取材を行なうこと自体はあまり変わらないと思いますが、アウトプット(表現)するための形式に違いがあります。
インタビュー記事の種類や形式は、主に以下の3つに分類されませす。
①Q&A形式(対話形式)
Q&A形式は、インタビュー記事でもっとも一般的な形式です。質問者(インタビュアー)と取材対象者(インタビュイー)のやり取りを、Q&A形式(対話形式)で記事化していきます。
Q&A形式で作られたインタビュー記事は、実際の取材に近い形で記事に表現することができるため、取材対象者(インタビュイー)の人柄や雰囲気を読者に伝えやすいといった特徴があります。
Q&A形式で作られたインタビュー記事は、例えば以下のような形です。
――なぜ○○株式会社に入社されたんですか?
取材対象者:企業理念や社長の人柄に惹かれたためです。
②モノローグ形式(一人称)
モノローグ形式(一人称)は、取材内容を元に、取材対象者が1人で話しているよう記事化する形式です。新入社員が一人称で入社の動機や意気込みを語るインタビュー記事や、経営者・著名人などへのインタビュー記事に向いています。
モノローグ形式のインタビュー記事は、取材対象者(インタビュイー)自身の言葉で読者に語りかけますので、想いや考え方が直接伝わりやすいといった特徴があります。
モノローグ形式で作られたインタビュー記事は、例えば以下のような形です。
私が○○株式会社に入社を決めたのは、大学4年生の春でした。ちょうど就職活動も1年になりかけた頃、友人と参加した合同企業説明会がきっかけでした。
③ルポ形式(三人称)
ルポ形式は、取材内容を元に、三人称視点から客観的に表現されたインタビュー記事のことを指します。ルポとはルポタージュ(報告・報道)のことで、簡単に言ってしまうと新聞やニュースのような表現方法になります。
ルポ形式のインタビュー記事は、取材内容に客観的な情報や補足情報を盛り込めるため、報道記事のような読み応えがあるコンテンツにできることが魅力です。
ルポ形式で作られたインタビュー記事は、例えば以下のような形です。
○○さんが株式会社に入社を決めたのは、大学4年生の春だったという。きっかけは、ちょうど就職活動も1年になりかけた頃に、友人と参加した合同企業説明会だった。
インタビュー記事を作成するメリットや必要性
ここからは、インタビュー記事を作成するメリットや必要性について解説していきます。
「お客様の声/お客様事例」のコンテンツ作成で有効
インタビュー記事は、「お客様の声/お客様事例」のコンテンツを作る際に有効です。
「お客様の声/お客様事例」コンテンツは、SEO記事などでアクセスしてくれたユーザーが、最終的なコンバージョン(成約)に至るために欠かせない要素となっています。
「SEO対策用の記事を増やしてサイトへのアクセスは増えてきているが、なかなかコンバーョンにつながらない……」
こんなお悩みを抱えている企業様は、「お客様の声/お客様事例」コンテンツが足りていないのかもしれません。
社員へのインタビュー記事は採用活動で有効
自社の社員へのインタビュー記事を作成することで、採用面や人事面で有効な場合があります。
例えば、社員インタビュー記事を作成しておくと、自社へ応募しようと考えている学生や求職者がその記事を見て、入社後のイメージを膨らますことができます。
広報代理店がサポートをおこなった企業様のなかには、入社した社員から「インタビュー記事が応募の決め手になりました」と言われることも少なくないそうです。
企業のブランディングや想いを伝える手段として有効
経営者のインタビュー記事を作成することで、その企業が抱いている理念や、どういう想いで事業をおこなっているのかを、社外に向けて発信することができます。こうした発信を続けることで、本当の意味で自社が目指すブランディングをおこなうことができます。
従業員エンゲージメントの醸成にも有効
また、経営者の想いや考えをインタビュー記事で発信することで、「自分の会社の社長はこういった想いや考えを持っているんだ」や、「社長ってこんな人だったんだ」といった感想を持つ社員もあらわれます。
こうして、社員に自社の理念や想いを深く知ってもらい、自社のことを好きになってもらうことで、「従業員エンゲージメント」を高めることにつながります。
従業員エンゲージメントとは、主に会社と社員の関係性や結びつき、帰属意識のことを指します。従業員エンゲージメントが高まることで、社員のモチベーションがアップしたり、生産性が向上したりする効果が期待できます。
従業員エンゲージメントについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>従業員エンゲージメントとは?高い企業のメリットや高めるための施策 | 広報代理店
インタビュー記事を作成する基本的な流れ
インタビュー記事を作成するための基本敵な流れは、以下のとおりです。
①インタビュー記事の目的や取材対象を決める
はじめにインタビュー記事の目的や取材対象を決めます。たとえば、「お客様の声/お客様事例」コンテンツを増やしたいので、クライアントの○○社の○○さんにインタビューを行なう、といった具合です。
②取材対象にアポイントを取る
インタビュー記事の目的やテーマを決めたら、取材対象となる企業や個人に対して、記事作成のための取材の許可を取得します。
③取材前に質問事項を作成する
取材対象にアポイントが取れたら、取材へ臨む前に質問事項を作成しましょう。このとき、取材対象者について詳しくリサーチすることも忘れないようにしましょう。
④インタビュー(取材)を実施する
インタビュー(取材)を実施します。取材中のポイントについては、次の項目で詳しくご紹介します。
⑤インタビュー記事を作成する
インタビュー(取材)を元に、インタビュー記事を作成します。
⑥取材対象からOKが出たら公開
インタビュー記事の初稿が完成したら、取材対象に確認を取り、問題がなければ公開となります。もし、取材対象から修正依頼が入った場合は、修正をおこなってから再度確認をとる作業を、OKが出るまで続けます。
インタビュー(取材時)のポイント
読みごたえのあるインタビュー記事を作成するためには、しっかりとしたインタビュー(取材)をおこなう必要があります。
ここでは、インタビュー(取材時)のポイントについて解説していきます。
取材対象者についてしっかり調べる
取材に臨む前に大切なこととして、取材対象者についてしっかり調べる必要があります。インタビューの内容にも寄りますが、経営者へのインタビューであれば事業内容はもちろん、過去の経歴や起業した年など、インターネット上で出てくる情報はひと通り調べておくことをおすすめします。
必ず録音・録画をおこなう
取材中、どんなに注意深くメモを取っていても、必ず聞き逃しや漏れが発生します。そのため、取材時は必ず取材対象者の許可を得た上で、録音・録画をおこなうようにしましょう。
録音・録画をおこなっておけば、あとから聞き返してメモを取れなかった場合でも安心です。
なお、ZoomなどのWeb会議ツールを使用して取材をおこなう場合は、Web会議ツールの録画機能を使えば問題ありません。実際に会って取材をおこなう場合は、ボイスレコーダーやスマートフォンの録音アプリを使用しましょう。
本題に入る前にアイスブレイクをおこなう
取材がはじまった直後は、質問者(インタビュアー)も取材対象者(インタビュイー)も緊張していることが多いと思います。そのため、取材がはじまったら最初に「アイスブレイク」をおこなうのがオススメです。
アイスブレイクとは「雰囲気づくり」や「空気づくり」のことで、取材とは関係ない雑談などを通して、取材対象者の緊張をほぐすテクニックのことを言います。
アイスブレイクには、天気や季節の話、取材対象者の趣味の話、時事ネタなどの話題がオススメです。また、取材対象者を調べているうちにわかったことを、アイスブレイクの話題に選ぶのも良いと思います。
メモよりも取材対象者の話に集中する
取材中はメモを取る人がほとんどだと思いますが、メモを取ることが目的になってはいけません。取材をおこなう上でより大切なことは、取材対象者の話に集中して耳を傾けて、さらにいろいろなお話を引き出すことにあります。
取材中にお相手の話に集中するためにも、先ほどもご紹介した録画・録音が非常に大切になります。
質問は事前に用意しておく
取材中の質問は、基本的には事前に準備しておくようにしましょう。取材中に即興で質問を考えると、とっさに良い質問が思い浮かばないこともありますし、取材対象者について調べているときなどに、質問事項についても洗い出しておくことをオススメします。
取材本番中に臨機応変に質問を変えよう!
事前に質問を用意しておくことは大切ですが、取材中の話の盛り上がり具合で、臨機応変に質問内容を変更することも大切です。たとえば、予定していた質問ではなく、より話が広がりそうな質問が思い浮かんだら、そちらを優先したほうが良いインタビュー記事になるでしょう。
取材対象者の想いや理念を掘り下げる
取材しているときに大切なことは、取材対象者の「想い」や「理念」まで掘り下げて聞いていくことです。
たとえば、経営者へのインタビュー記事であれば、起業時の想いや理念、会社を運営することで成し遂げたいこと、企業の将来・行く末などについて深堀りして聞いていくことで、良いインタビュー記事になると思います。
インタビュー中は楽しくにこやかに!
最後に、インタビュー中に気をつけたいこととして、質問者(インタビュアー)の表情や声のトーンがあります。
誰でも同じだと思うのですが、ムスッとしてつまらなそうに質問されるよりも、笑顔で楽しそうに質問されたほうが、「話そう」という気分になるのではないでしょうか。
真面目なインタビューがNGというわけではもちろんありませんが、取材が終わったときに取材相手に「もっと話したい」と思わせるようなインタビューを目指すことが大切です。
インタビュー記事を面白く書くポイント
良い取材ができてたくさん話を聞き出せたとしても、面白いインタビュー記事にできるかどうかは書き方次第で決まります。
ここからは、インタビュー記事を面白く書くポイントについて解説していきます。
事前に記事の全体構成を考える
インタビュー記事を作成する前に、全体の構成を考えるようにしましょう。書き出す前に構成を考えることで、全体の流れを意識しながらインタビュー記事を作成することができるため、記事の品質アップにつながります。
なお、構成はインタビュー記事の形式(Q&A形式、モノローグ形式、ルポ形式)によって作り方が異なります。そのため、どの形式のインタビュー記事を書くのかを、構成作成よりも前に決めておく必要があります。
取材で聞いた内容をそのまま書かない
インタビュー記事は、単なる文字起こしではありません。取材対象の発言を忠実に再現することがインタビュー記事の目的ではなく、「読者」に分かりやすく伝えることが目的です。
そのため、取材中に取材対象者が発言したことであっても、場合によってはより読者にわかりやすい表現に変えることも多々あります。ただし、発言していること自体を変えるのではなく、あくまでも同じ意味合いで、よりわかりやすい表現にする形です。
取材対象者の人柄や個性を好意的に出す
Q&A形式のインタビュー記事を書く場合は、取材対象者の人柄や個性を記事で表現しやすくなります。しかし、人柄や個性が悪い意味で目立ってしまうと、読者に反感や嫌悪感をいだかれてしまうおそれもあります。
そのため、インタビュー記事で取材対象者の人柄や個性を出す場合は、読者に対して好意的に映るように工夫するようにしましょう。
場合によってはインタビュアーの情報も掲載する
インタビュー記事を書く際、場合によっては質問者(インタビュアー)の情報も書いたほうが、記事を盛り上げることができる可能性があります。
たとえば、Q&A形式で質問者(インタビュアー)と取材対象者(インタビュイー)の掛け合いが面白い記事などの場合は、インタビュアーのことも紹介することで、読者から好感を持たれたりファンになってくれる可能性があるでしょう。
メモや記憶が曖昧なときは録音データを確認する
インタビュー記事を書き進める途中で、記憶が曖昧だったり、メモを忘れていたりする箇所もあるでしょう。そういうときは適当に書くのではなく、必ず録画・録音した取材データを見返すようにしましょう。
手間に感じるかもしれませんが、こうした一つひとつの細かい作業が、質の高いインタビュー記事につながっていきます。
書き終えたら必ずチェックを行なう
インタビュー記事を書き終えたら、必ずチェックを行なうようにしましょう。
インタビュー記事のチェックは、誤字脱字はもちろんですが、取材をおこなったときの取材相手の熱意や人柄、魅力が、記事内でしっかり表現できているか確認することが大切です。
「インタビュー記事」は企業の成長に欠かせないコンテンツ
この記事では、インタビュー記事の概要や種類・形式、インタビュー記事を作成するメリットや必要性、基本的な流れなどをご紹介してきました。また、具体的なテクニックとして、インタビュー記事を面白く書くポイントや、取材時に気をつけたいポイントなども解説しました。
インタビュー記事を作成することで、
- 「お客様の声/お客様事例」コンテンツによるコンバージョン率アップ
- 社員へのインタビュー記事による採用活動でのメリット
- 経営者へのインタビュー記事によるブランディングや企業理念の浸透
- 従業員エンゲージメントの醸成
などの効果が期待できます。
インタビュー記事は、企業の成長に欠かせないコンテンツであると言えるでしょう。
インタビュー記事の作成は「広報代理店」にお任せ!
企業の成長に欠かすことの出来ないインタビュー記事ですが、インタビューから記事作成までを行なう手間を考えると、作成に躊躇してしまう企業様も多いのではないでしょうか。
広報代理店の「いっしょにインタビュー」は、そんな企業様にかわって、インタビュー記事を作成させていただくサービスです。
「インタビュー記事を作成して、お客様の声を自社の資産に変えたい……」
上記のような企業様は、ぜひ広報代理店にお手伝いをさせてください。
「いっしょにインタビュー」について詳しくは、以下のページをご覧ください。
また、社内広報について直接ご相談をしたい方は、広報代理店までお気軽にお問い合わせください。