目 次
そもそもオウンドメディアとは?
オウンドメディアとは、広くは「自社発信のメディア全般」という意味になります。広い意味でのオウンドメディアには、自社ブログはもちろん、ホームページやSNS、メールマガジンなどがあります。
一方、もっと限定的な意味でオウンドメディアを定義すると、「自社ブログ」になります。自社ブログとは、自社サイト(コーポレートサイト)に設置されたブログのことです。
オウンドメディアには、自社製品・サービスの認知(リード)拡大や、経営者の理念や想いをブログ記事として形(資産)にできるといったメリットが期待できます。
オウンドメディアのメリット・デメリットについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>オウンドメディアとは?ペイドメディアとの違いやメリット・注意点 | 広報代理店
意味のないオウンドメディアになってしまう理由・原因
オウンドメディアを運営していても、なかなか成果が出ない場合、「オウンドメディアなんて意味ないのでは?」と感じてしまう方もいるかもしれません。
ここでは、意味のない(成果が出ない)オウンドメディアになってしまう理由・原因について解説していきます。
ビジネスによってはオウンドメディアが適していない
意味のないオウンドメディアになってしまう1つ目の理由・原因として考えられるのは、ビジネスモデルにオウンドメディアが適してないケースです。
例えば、商品がオフラインのみでの販売や、地域が限定されている商品・サービスの場合ですと、オウンドメディアを運営してもあまり良い効果は期待できない可能性が高いです。
こちらの項目でオウンドメディアを運用してもあまり意味ないビジネス・企業の特徴をご紹介していますので、ご自身の企業が該当するかチェックしてみましょう。
オウンドメディアの運用方法に問題がある
意味のないオウンドメディアになってしまう2つ目の理由・原因は、オウンドメディアの運用方法に問題があるケースです。
たとえば、オウンドメディアを作っただけで更新をおろそかにしていたり、社員日記のような質の低いコンテンツしか更新できていなかったりすると、「意味のないオウンドメディア」になってしまいがちです。
こちらの項目で意味のないオウンドメディアになってしまう運用方法の例をご紹介していますので、自社の運用方法に問題がないかチェックしてみましょう。
オウンドメディアがあまり意味ないビジネス・企業の特徴
ここからは、オウンドメディアを運用してもあまり意味がない(効果が期待できない)ビジネス・企業の特徴についてご紹介していきます。
オンラインでの販売経路が確保されていないビジネス
オンラインでの販売経路が確保されておらず、オフライン(対面)のみで販売しているビジネスモデルや企業の場合、オウンドメディアを運用しても大きな効果は期待できない可能性が高いでしょう。
オウンドメディアは、記事コンテンツをきっかけにWebサイトへの流入を増やし、そこからWebサイト経由でのお問い合わせを増やすための施策です。
そのため、たとえば地域密着の喫茶店や飲食店、キッチンカーや屋台、個人経営のクリーニング店など、販売経路がオフラインのみの企業やビジネスモデルの場合ですと、オウンドメディアの効果を発揮するのは難しいでしょう。
地域が限定されている商品・サービスを扱う企業
オウンドメディアは、基本的に全国(全世界)を対象に記事コンテンツを発信し、Webサイトの集客につなげていくための施策です。
たとえば「北海道限定」の商品・サービスを取り扱う企業の場合ですと、仮に全国から1000人のユーザーがアクセスしたとしても、そのなかで見込み顧客となるのは「北海道地域のユーザー」に限定されてしまいます。
そのため、地域が限定されている商品・サービスを扱う企業の場合、全国規模の商品・サービスを扱う企業と比べて、オウンドメディア運用による効果は下がってしまうでしょう。
ただし、上記の例でいうとキーワードに「北海道」を絡めたコンテンツで検索結果の上位を取ったりすることで、意味のあるオウンドメディア運用に繋げることができます。
商品単価が低いビジネス(費用対効果が低くなる)
SEOを目的としてオウンドメディアを運用する場合、商品単価が低いビジネスモデルですと費用対効果が低くなってしまうことが多いです。費用対効果が低いオウンドメディアは、運用するメリットや意味も低くなってしまいます。
1つの基準としては、単価が数万円以上の商品やサービスであれば高い費用対効果が期待できるので、オウンドメディアを運用する意味があるでしょう。
そもそも需要がない(お問い合わせが少ない)商品・サービス
提供を開始したばかりなど、需要が判明していない商品・サービスは、オウンドメディアを運用しても売上につながるかどうか未知数なので、「意味のないオウンドメディア」に陥ってしまう可能性があります。
オウンドメディアは、実際に売れる予想ができている商品や、需要があるサービスに対して展開していくのが効果的です。
オウンドメディア以外でしっかり売上が確保できている企業
オウンドメディア以外でしっかりと売上が確保できている企業やビジネスモデルの場合、オウンドメディアを運営しても売上的な意味は期待できないかもしれません。
ただし、オウンドメディアによって企業の魅力を発信したり、企業理念を発信したりすることで、企業のファンを増やすだけでなく、従業員エンゲージメントを高めたり採用活動を有利にする効果も期待できます。
オウンドメディアで発信したい内容や想いが無い企業
オウンドメディアは、販売しているサービスの内容や魅力だけでなく、企業理念や経営者の想いを発信していくのに優れた広報ツールです。
たとえば、差別化が難しいコモディティ商品(安価なスマホアクセサリーや基本的な文房具など)や、顧客のプライベートを重視するサービスなどは、オウンドメディアで発信するのが難しいかもしれません。
また、「企業理念」や「経営者の想い」が無い、または発信が難しい企業の場合も、コンテンツにオリジナリティが生まれないため、意味のないオウンドメディアになりがちです。
意味のないオウンドメディアになってしまう運用方法の例
ここからは、運用方法が原因で意味のないオウンドメディアになってしまう例をご紹介していきます。
コンテンツをあまり更新していない
オウンドメディアでのコンテンツの更新頻度は、効果を出すために重要なポイントのひとつです。
そのため、コンテンツを数ヶ月に1回しか更新していないようなオウンドメディアの場合、効果が出ずに意味のないオウンドメディアになってしまう可能性が高いでしょう。
意味のあるオウンドメディアを目指すのであれば、最低でも月1本、理想は月3本以上の記事コンテンツの更新が必要です。
社員日記のような質の低いコンテンツしかアップできていない
社員日記のような、SEO的に低品質なコンテンツしかアップできていない場合も、意味のないオウンドメディアになってしまいがちです。
意味のあるオウンドメディアにしていくためには、コンテンツの量だけでなく“質”にもこだわっていくことが不可欠です。ここでいうコンテンツの“質”とは、次の項目でご紹介するようなSEOを意識したコンテンツや、自社の想いや理念を込めたコンテンツのことを指します。
SEOを意識したコンテンツ設計ができていない
意味のあるオウンドメディアにしていくために欠かせないポイントが、「SEOを意識したコンテンツ設計」です。
SEOを意識してコンテンツを作らないと、検索をしても上位ページに表示されず、「誰からも読まれないコンテンツ」になってしまう可能性が高いです。結果的にオウンドメディアのアクセスが伸びていかず、その状態で続けていても「オウンドメディアを運用していても意味がない」という結論に至ってしまうでしょう。
SEOを意識してコンテンツを作成する方法については、以下の記事をご覧ください。
>>2024年最新|意味ない?何をすればいい?初心者でもできるSEO対策のやり方を解説! | 広報代理店
自社の想いや理念をコンテンツに含めていない
意味のあるオウンドメディアにしていくためには、SEOを意識した上で記事コンテンツの“独自性(オリジナリティ)”を出していくのが非常に大切です。その理由は、GoogleがSEOの評価基準として“独自性(オリジナリティ)”を重視しているためです。
そのため、自社の企業理念や経営者が抱いている想いを記事コンテンツに反映せず、ただ単にSEOのみを意識した記事コンテンツばかりですと、あまり意味のない(効果が出にくい)オウンドメディアになってしまう可能性があります。
半年程度の運用で諦めてしまっている
オウンドメディアの成否を、半年程度の運用で決めようとしていませんか?
オウンドメディアで成果を出すためには、一般的に最低でも1年程度の運用が必要だと言われています。
長期的な視点ではなく、短期的な費用対効果のみで判断をしてしまうと、意味のないオウンドメディアになってしまう可能性が高いでしょう。
アクセスアップや直接的なコンバージョンしか見ていない
SEOを意識したオウンドメディアの場合、アクセスアップやコンバージョンを期待するのは当然だと思いますが、それだけを見るのはオススメできません。
なぜなら、オウンドメディアにはアクセスアップやコンバージョンだけではない、目に見えない効果が多くあるためです。その効果とは、たとえば社外で見ると、企業理念を発信することによる企業の信頼性アップやファンの獲得、ブランディング促進などが考えられます。
また社内で見ると、従業員エンゲージメント(社員の帰属意識)を高めたり、採用活動を有利にしたりといった効果が期待できます。
オウンドメディアの直接的な効果だけに目を向けるのではなく、長期間運用した際の全体的な効果まで意識することで、「意味のないオウンドメディア」から脱却できるはずです。
意味のあるオウンドメディアにするために大切なこと
ここからは、オウンドメディアを効果的で意味のあるものにしていくために大切なポイントをご紹介していきます。
オウンドメディアは長期的な目線で取り組む
「意味のないオウンドメディアになってしまう運用方法」でもご紹介しましたが、オウンドメディアを成功させるためには長期的な目線が不可欠です。
オウンドメディア運用で成果が出るまでの期間は、ビジネスのジャンルによっても異なりますが、6ヶ月~2年以上は必要です。なかでも、1~2年程度で成果が出る割合が最も多いので、これからオウンドメディア運用に着手する際は、年単位のスパンで取り組んでいくことが大切です。
自社のビジネスにオウンドメディアが適しているか判断する
「オウンドメディアがあまり意味ないビジネス・企業の特徴」でご紹介したように、企業の業態やビジネスモデルによっては、オウンドメディア運用が適していないケースも存在します。
オウンドメディアに注力する前に、まずは自社のビジネスがオウンドメディアに適しているかどうか判断しましょう。
コンテンツに自社の想いや理念をしっかり入れていく
オウンドメディアの記事コンテンツを作成する際は、他社の記事にはない、自社の独自要素を盛り込んでいくようにしましょう。
記事コンテンツに盛り込みやすい独自要素としては、以下が考えられます。
- 記事テーマと企業理念を結びつけて紹介
- 記事テーマと経営者の想いを結びつけて紹介
- 自社独自のサービスの紹介
- 独自アンケートの実施結果や分析結果
- 自社の施工事例(リフォーム会社や工事業者などの場合)
- お客様の声
- 自社のケーススタディ
記事コンテンツに上記ような独自要素を組み込むことで、SEO効果も高まりますし、読者にとっても価値のある記事にすることができるでしょう。
アクセスやコンバージョンだけではない効果にも目を向ける
「アクセスアップや直接的なコンバージョンしか見ていない」の項目でもお伝えした通り、オウンドメディアにはアクセスアップやコンバージョン以外にも、以下のようにさまざまな効果が存在じます。
- 企業理念を発信することによる企業の信頼性アップ
- 経営者の想いを発信することで新たなファンの獲得
- ブランディング促進
- 従業員エンゲージメント(帰属意識)の向上
- 求職者に自社の魅力をPRできる
こういった効果も意識しながらオウンドメディア運用を続けていくことで、「オウンドメディアは意味がある」と感じることができると思います。
他社のオウンドメディア成功事例も参考にする
意味のあるオウンドメディアにしていくためには、他社のオウンドメディア成功事例も参考にしてみましょう。同じ業種でも良いですし、まったく別の業種でも大丈夫です。
成功しているオウンドメディアの記事を読んでみて、「どのくらいの情報量の記事コンテンツを、どのくらいのペースでアップしているか」を分析することが大切です。
参考までに、広報代理店がサポートしたオウンドメディアの参考事例をご紹介いたします。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>オウンドメディアを成功に導くには?広報代理店の成功事例5選 | 広報代理店
片手間ではなくしっかりした広報担当者にオウンドメディア運用を任せる
オウンドメディアは、「担当者が他の仕事も抱えながらブログ記事を書く」という状態で運用している企業も多いかと思います。
しかし、片手間で記事コンテンツを作ると、内容よりも期限やノルマを守ろうとするようになり、結果的に内容が薄くなってしまう傾向にあります。
意味のあるオウンドメディアにしていくためには、SEO知識のあるしっかりとした広報担当者を、オウンドメディア運用の専属担当として任命すると良いでしょう。
社内で難しい場合は信頼できる外注先へ依頼するのも大切
「オウンドメディア運用を専属で任せられる広報担当者が社内に居ない……」
上記のように社内でのオウンドメディア運用が難しい場合は、信頼できる外注先を見つけて、オウンドメディア運用を任せてしまうことをオススメします。
その際、オウンドメディア運用を任せられる会社かどうか見極める方法としては、以下のようなポイントをチェックしてみましょう。
- 実際にオウンドメディアを運用しているかどうか
- オウンドメディア運用の成功実績を公開しているかどうか
- 価格がしっかり明示されているかどうか
オウンドメディアの運用を任せられるしっかりした会社を見つけることができれば、自社で広報担当者を雇うよりもコストを抑えられる可能性もあります。
効果的なオウンドメディア運用なら「広報代理店」へ
この記事では、意味のないオウンドメディアになってしまう理由として、「ビジネスの業態が合ってない」や「運用方法に問題がある」などをご紹介してきました。また、オウンドメディアで成果を出すために大切なポイントも解説しました。
オウンドメディアの運用は、費用やリソース(労力)がかかる広報施策です。そのため、自社での運用ではなく、オウンドメディア運用を専門とした外部企業に業務委託する企業様も多くいらっしゃいます。
理由としては、そのほうが自社で運用するよりも効果が出やすいだけでなく、外注先の価格次第ではコスト削減にもつながるためです。
日本初の広報を専門とした代理店「広報代理店」では、オウンドメディアをはじめとした各種広報のお手伝いをさせていただいています。
「オウンドメディアで効果が出なくて悩んでいる……」
「意味のあるオウンドメディアにしていきたい!」
「オウンドメディアを開始する前に費用対効果を測定してみたい」
こんなお悩みや想いをお持ちの企業様は、ぜひお気軽に広報代理店までお問い合わせください。
また、企業の想いを資産に変える広報代理店の「いっしょにオウンドメディア」サービスについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。