いま、多くの企業がオウンドメディア(自社ブログ)に力を入れ始めています。広告費をかけず長期的な集客が見込めるうえ、経営者や広報担当者の「想い」を直接ユーザーに伝える絶好の場になるからです。しかし、せっかくオウンドメディアを立ち上げても、検索エンジンで上位表示されなければ、見込み客との出会いを逃してしまいかねません。
そこで注目されるのが「オウンドメディアのSEO対策」です。本記事では、オウンドメディア運営を“広報のプロ”としてサポートする「広報代理店」のノウハウを交えながら、コンテンツ・テクニカル・外部対策まで、検索結果で上位を狙うために押さえるべきSEO対策のポイントを徹底解説します。
「記事を更新してもアクセスが伸びない……」
「広報業務と兼務で手が回らず、質の高いコンテンツを作りきれない……」
こんな悩みを抱える企業の経営者・広報担当者の皆さまは必見です。本記事を最後まで読むことで、オウンドメディアの潜在力をフルに活かし、企業の想いを“資産”として残せる方法がきっと見えてくるはずです。
目 次
そもそもオウンドメディアとは?
オウンドメディアとは「企業や組織が自社で保有し、主体的に運営するメディア」のことを指します。具体的には、コーポレートサイトのブログやコラム、製品紹介に特化したウェブサイト、あるいは特定のテーマに深くフォーカスした専門サイト、SNSアカウントなども広義のオウンドメディアに含まれます。
オウンドメディアの特徴・強み
オウンドメディアの特徴は「自社でコントロールができる」という点です。たとえば、ペイドメディア(広告)やアーンドメディア(SNSや口コミ)などの他メディアでは、出稿費やアルゴリズムの影響を受けるために表現の幅が限定されたり、余計な費用がかかったりする場合があります。一方、オウンドメディアは自社ドメインで運営することによって、伝えたい情報をじっくり深堀りでき、長期的に見込み客と良好な関係を育むことができます。
また、オウンドメディアは自社が保有するからこそ、検索エンジン経由の集客(SEO対策)を行いやすいという強みがあります。ブログやコラム形式で定期的に情報を更新していけば、検索エンジンにインデックスされるページ数が増え、コンテンツの質が伴えば自然検索(オーガニック検索)での上位表示が期待できます。結果的に顕在層・潜在層どちらにもアプローチでき、自社商品やサービスの販促、リード獲得、ブランディング、採用強化など多面的な効果が期待できるのです。
ただし、オウンドメディアは「作るだけ」で成功が約束されるわけではありません。多くの企業が同様の取り組みを進めている現代では、より強固かつ継続的な戦略が欠かせません。そのために重要なのが、「オウンドメディアに必要なSEO対策」です。
オウンドメディアについてさらに詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>オウンドメディアとは?ペイドメディアとの違いやメリット・注意点 | 広報代理店
以下では、オウンドメディアに必須となる3つのSEO対策と、それぞれの具体的な施策について解説していきます。
オウンドメディアに必要な3つのSEO対策
オウンドメディアを成功に導くSEO対策は、大きく下記の3つに分類されます。
- コンテンツSEO
- テクニカルSEO
- 被リンクなどの外部SEO対策
オウンドメディアを「企業の資産」へと育て上げるには、この3つのSEO対策を総合的に実施し、継続的に改善を重ねる必要があります。それぞれのSEO対策の概要について見ていきましょう。
①コンテンツSEO
「コンテンツSEO」は、ユーザーが知りたい情報や、悩みを解決するための高品質かつ独自性のある記事コンテンツを作り、自然検索(オーガニック検索)からの流入を獲得する方法です。
Googleなどの検索エンジンは、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツを高く評価します。そのため、狙いたいキーワードの検索意図を丁寧に考察し、ユーザーにとって価値ある情報を網羅的かつわかりやすく記事内に書くことが、コンテンツSEOでは必要になります。
②テクニカルSEO
「テクニカルSEO」は、サイト内部やサーバー周辺の技術的な最適化を行うことで、検索エンジンのクローラー(ロボット)がページを正しく巡回し、的確に評価できる状態を作る方法です。
たとえば、サイトの高速化、モバイル対応、内部リンク構造の整備、検索エンジンが理解しやすいタグの設定などが、テクニカルSEOに該当します。いくらコンテンツを充実させても、テクニカルSEOがおろそかだとクローラーが巡回しにくくなり、上位表示が難しくなってしまいます。
③被リンクなどの外部SEO対策
「外部SEO対策」は、自社サイト以外のウェブサイトやSNSなど、外部からのリンクや言及を獲得することで、サイト自体の信頼性や権威性を高める施策です。
Googleは外部リンクを「第三者からの評価」とみなし、サイトの価値の証明として重視しています。ただし、被リンクの「質」が重要であり、リンクを売買して人工的に増やす手法(ブラックハットSEO)はペナルティの対象となります。
出典:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル
オウンドメディアのコンテンツSEOでやるべき施策6選
コンテンツSEOは、自然検索(オーガニック検索)からの流入を獲得し、サイト全体のドメインパワーを上げる基盤となる重要な施策です。ここでは、オウンドメディアのコンテンツSEOで注力すべき施策を6つご紹介します。
①狙いたい検索キーワードを元にテーマと構成案を作成する
SEOを意識したコンテンツ作成の第一歩は、ユーザーの検索意図を押さえたキーワード選定です。検索キーワードにどのようなニーズが含まれているか、ラッコキーワードやキーワードプランナーなどのツールを活用して調査しましょう。
- ラッコキーワード:関連キーワードやサジェストキーワードを抽出する無料ツール。ユーザーが実際に検索している語句を知ることができます。
- Googleキーワードプランナー:Google広告用のツール。キーワードの検索ボリュームや競合性、関連キーワードを知ることが可能です。
キーワードを選んだら、まず「検索意図を深掘り」してコンテンツテーマを決定し、それに沿った構成案を作りましょう。
構成案を作る際は、以下を参考にしてみてください。
- 「このキーワードで検索する人は、何を解決したいのか」「どんな情報を求めているのか」を分析する
- 検索上位の記事を参考に、「不足している情報はないか」「より網羅的に書ける部分はどこか」を明確化する
- 狙いたいキーワードをタイトル・見出しに盛り込み、記事全体の流れを設計する
②狙いたい検索キーワードで上位表示されている記事を参考にする
続いてのコンテンツSEO対策は、狙いたい検索キーワードで上位表示されている記事を参考にすることです。競合の上位記事をリサーチすると、Googleが何を「ユーザーにとって価値ある情報」と判断しているのか把握しやすくなります。
- 上位表示されている記事のテーマや構成、情報の網羅具合、文字数の目安などを把握
- 必要に応じてより深い独自情報、一次データ、事例、専門家へのインタビューなどを追加し、差別化を図る
ただし、競合記事を「単純に真似」するだけでは薄い記事になりがちです。自社ならではの知見や調査結果を上乗せして、オリジナル性を高めることが大切です。
③読者に読みやすい文章で記事を書く
コンテンツSEOを考える上で、「人間の読者にとっての読みやすさ」も大切になります。
文字数や句読点の使い方、改行を意識して、人間の読者にとっての読みやすさを追求しましょう。行間を適度に空けたり、箇条書きを活用したり、図表やイラストを挿入することで読了率も上がりやすくなります。特にスマートフォンでの表示を想定して、改行の長さや画像サイズも最適化することが重要です。
④キーワードから読者が求めている情報を網羅的に記事に盛り込む
SEOに強いコンテンツ記事を作成するのであれば、キーワードから読者が求めている情報を網羅的に記事に盛り込む必要があります。
検索クエリ(キーワード)には、顕在的な欲求だけでなく、潜在的な悩みや疑問が含まれている場合があります。網羅的なコンテンツを作るためには、以下の方法がおすすめです。
- キーワードの関連語(共起語)を抽出し、どのような情報が求められるか考察する
- 上位表示されている競合記事との比較で不足情報がないか確認する
- 適度に内部リンクや引用を交えるなどして、ユーザーが関連記事を読み進められるようにする
⑤見出しで結論を書く
読者となるユーザーは、記事を隅々まで熟読せず、見出しや画像だけで内容をざっと把握する傾向があります。そのため、結論を早めに提示し、要点を見出しで示すことは記事を読んでもらうという点で非常に重要です。
また、H2・H3・H4などの見出しタグを適切に設定し、コンテンツ構造を明確にしましょう。Googleのクローラーは見出しタグを手掛かりに、ページの構成を認識するためです。
⑥できるだけオリジナル要素(独自要素)を盛り込む
コンテンツSEOで差別化するうえで、一次情報の活用や実体験・事例の共有は非常に効果的です。
たとえば、自社独自の調査データや成功・失敗事例、社員や専門家へのインタビューなど、他社の記事にはない情報を盛り込むことで、Googleから高い評価を得やすくなります。
また、コピペやAIを使って自動生成したような文章は評価を下げる要因となるため注意しましょう。
オウンドメディアのテクニカルSEOでやるべき施策7選
テクニカルSEOは、検索エンジンのクローラーがサイトを正しく認識し、高評価につなげるために重要な工程です。ここでは、オウンドメディアのテクニカルSEOで意識すべき施策を7つ解説します。
①ユーザーが読みたくなるタイトルの設定
記事のタイトルは検索結果において最初に目に触れる要素であり、クリック率にも直結します。また、検索エンジンはタイトルタグからページ内容の関連性を判断します。
記事のタイトルを考えるときは、以下の点を意識すると良いでしょう。
- 狙いたいキーワードを記事タイトルの前半に入れる
- 検索結果に表示される「30文字」を意識してタイトルをつける
- 内容を端的に表現しつつ、興味をそそる文言を工夫する
- キーワードの詰め込みすぎは逆効果
- 「2025年」など最新情報であることをタイトルに盛り込む
たとえば、「【初心者向け】オウンドメディアとは?SEO対策で失敗しない3つのポイント」のように、「誰向けか」と「記事を読むメリット」を明示するとクリックされやすくなります。
②パンくずリストの設定
パンくずリスト(Breadcrumbs)とは、Webページ上部やコンテンツ内に配置されるナビゲーションの一種で、ユーザーが現在見ているページがサイト全体のどの位置にあるかを視覚的に示すものです。
例:ホーム > 商品カテゴリ > 商品詳細ページ
「パンくずリスト」の名前の由来は『ヘンゼルとグレーテル』の物語で、パンくずを道しるべにしたことから名付けられました。
パンくずリストをしっかり設定することで、ユーザーが今サイト内のどこにいるのか迷いにくくなり、離脱を防ぎやすくなる効果が期待できます。同時に、内部リンクとしてクローラビリティ(クローラーの巡回)の向上にも効果があるので、オウンドメディアのテクニカルSEO対策としては欠かせない施策です。
オウンドメディアにおけるパンくずリストは、以下のポイントを意識して設定してみましょう。
- トップページ > 上位カテゴリ > 下位カテゴリ > 記事ページ
- パンくずリストにはカテゴリ名などをアンカーテキストとして設定し、リンク先を明確に
特に階層の深いサイトでは、パンくずリストが正しく機能しているか定期的にチェックしましょう。
③記事内に内部リンクを設置して回遊性を高める
ユーザーが関連記事や関連サービスページへ移動しやすいように内部リンクを設定すると、サイト内の回遊性が高まり、検索エンジンからの評価も上がりやすくなります。
回遊性を高めるための内部リンクを設置する際は、以下の点に注目しましょう。
- 同一カテゴリや関連するテーマの記事同士を相互リンクで結ぶ
- テキストリンクのアンカーテキストは記事内容を表すキーワードを意識する
- 足し算的にリンクを貼るのではなく、ユーザーのニーズに合うリンクを厳選する
内部リンクを適切に設置することで、ユーザーが「他に関連情報がないか」と離脱するのを防ぎ、滞在時間の向上にもつながります。
④XMLサイトマップを登録する
XMLサイトマップは、サイト内のページ一覧を検索エンジンに伝えるためのファイルです。Search Consoleなどを通じてGoogleに登録すると、クローラーが全ページを認識しやすくなります。特に、ページ数が多いオウンドメディアではXMLサイトマップが重要です。
XMLサイトマップをGoogleに登録する具体的な方法は以下のとおりです。
【1】XMLサイトマップを作成する
XMLサイトマップは、サイト内のURLをリスト化したファイルです。以下の方法で作成します。
- CMSを使用する場合
- WordPress: 「Google XML Sitemaps」や「Yoast SEO」などのプラグインを利用して自動生成します。
- その他CMS: 各CMSのサイトマップ作成機能や専用ツールを利用してください。
- 手動で作成する場合
- XMLサイトマップジェネレーター(例: XML-Sitemaps.com)を利用する。
- 作成後、ファイルを
robots.txt
で指定されたディレクトリにアップロードします。
【2】XMLサイトマップをWebサーバーにアップロードする
作成したXMLサイトマップ(例: sitemap.xml
)を以下の手順でサーバーにアップロードします:
- サイトのルートディレクトリ(例:
https://example.com/
)にFTP
やcPanel
を使用してアップロードします。 - サイトマップファイルのパスを確認します(例:
https://example.com/sitemap.xml
)。
【3】robots.txtにサイトマップのURLを記述する(任意)
検索エンジンがサイトマップを見つけやすくするため、robots.txt
にサイトマップのURLを追記します。
User-agent: * Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
【4】Googleサーチコンソールでサイトマップを登録する
- Googleサーチコンソールにログインする。
- サイトプロパティを選択する。
- プロパティが未登録の場合は、「プロパティを追加」してドメインまたはURLプレフィックスで所有権を確認します。
- 左メニューの「インデックス」→「サイトマップ」をクリックする。
- 「新しいサイトマップの追加」にサイトマップのURLを入力し、「送信」をクリックする。
- 例:
sitemap.xml
- 例:
【5】サイトマップの登録状況を確認する
Googleサーチコンソールで登録したサイトマップが正常に読み取られているかを確認します。
- ステータスが「成功」となっていれば問題ありません。
- エラーが表示された場合は、エラー内容を確認し、修正してください。
【6】必要に応じてサイトマップを更新する
サイトの構造やページが変更された際には、サイトマップを更新し、Googleサーチコンソールで再送信します。
- 自動更新を設定: WordPressなどのCMSでは、自動的にサイトマップを更新できるプラグインを利用すると便利です。
注意点
- サイトマップは1つのファイルに50,000 URLまで、またはファイルサイズが10MBを超える場合は分割が必要です。
- 特定のページやURLをインデックスから除外したい場合は、
robots.txt
やメタタグ(noindex
)を併用してください。
⑤作成したコンテンツはサーチコンソールに登録する
公開したばかりの記事ページは、クローラーが来るまでにタイムラグが生じることがあります。サーチコンソール(Search Console)の「URL検査機能」からインデックス登録をリクエストすれば、クローラーに早期に巡回してもらいやすくなります。
サーチコンソールにインデックス登録する手順やポイントは以下のとおりです。
- 作成→公開のタイミングでURL検査から「インデックス登録をリクエスト」
- 複数ページを追加した場合は、サイトマップも更新し、再送信を行う
⑥できるだけ信頼性の高いサイトに出典や引用等のリンクを貼る
オウンドメディア内で、他社サイトや公的機関の統計データなどを引用する場合は、必ず出典を明示しリンクを設置しましょう。
Googleは、引用元が明確で信頼性の高いコンテンツを高評価する傾向にあります。特に医療・金融・法律など専門分野では厳格にチェックされるため注意が必要です。
⑦その他の行うべきテクニカルSEO(内部SEO)施策一覧
テクニカルSEOは細部にわたります。以下に代表的な項目をまとめます。
- HTTPS(SSL化):通信を暗号化し、サイトの安全性をアピールする
- モバイル対応:レスポンシブデザインやモバイル最適化で離脱を防ぐ
- 表示速度の改善:画像圧縮、キャッシュ活用、不要なスクリプト削除など
- 構造化データ:検索結果にリッチリザルトを表示し、クリック率向上を狙う
- 重複コンテンツの回避:canonicalタグの活用などで評価の分散を防ぐ
これらを総合的に実施することで、クローラーから高評価を得やすくなり、検索上位表示のチャンスが広がります。
オウンドメディアの外部SEO対策でやるべき施策
オウンドメディアを成功させるためには、内部だけでなく外部からの評価(被リンクなど)を獲得することも重要です。ここでは、外部SEO対策として実施すべき内容を解説します。
外部SEO対策は「被リンクの獲得」と「サイテーション」
外部SEO対策には、主に以下の2つが存在します。
- 被リンク(バックリンク)対策:他サイトから自社オウンドメディアへのリンク
- サイテーション:SNSや他サイトでの言及(リンクなしでも言及のみも含む)
被リンクを獲得できれば、検索エンジンからの「第三者から評価されている信頼できるサイト」という印象が強まり、検索順位が上がりやすくなります。一方、サイテーションはブランド認知の拡大や指名検索の増加などの効果が期待できます。
被リンクを獲得するための施策12選
他社ページなどからの被リンクを獲得する代表的な方法を以下にまとめます。
- プレスリリース配信:新商品や新サービスなどの情報をニュースサイトに掲載
- オリジナル調査やデータ公開:独自リサーチ結果や統計を記事にし、他社メディアが引用しやすいようにする
- 自社で作成した画像やグラフ、カオスマップの提供:他メディアが画像を利用する際にリンクを貼るケースが多い
- ホワイトペーパーや無料ツールの提供:資料やツールをダウンロードさせる際にリンクを貼ってもらう
- コラボ企画やキャンペーン:他社との共同企画で相互リンクを狙う
- インタビュー記事を他社に執筆してもらう:他社メディアに寄稿して、自社サイトへリンク誘導する
- オウンドメディア同士のコラボ:双方がメリットを享受できる形で記事を紹介し合う
- Q&Aサイトやフォーラムへの回答:役立つ回答をすれば、他ユーザーが自発的にリンクを張ってくれる可能性がある
- 業界団体や学会への参画:団体サイトに掲載される会員リストからリンクが得られる
- 出版社や報道機関に情報提供:新聞・雑誌・オンラインメディアで自社サイトへリンクが設置される場合がある
- コンテストやアワードへ参加:受賞した場合は関連サイトからのリンクを獲得できる
- ユーザーが自然に共有したくなる「バイラル」コンテンツの作成:話題性や面白さ、独自性がある記事
ポイントは「質の高い被リンク」を獲得することです。信頼度の低いサイトやリンク売買サービスからリンクを集めると、アルゴリズムのペナルティを受けるリスクが高まります。Googleは不正リンクに対して厳しく対応しているため注意が必要です。
サイテーションを獲得するための施策10選
サイテーションとは、サイトへのリンクがなくても、サイト名や会社名、ブランド名などが言及される状態です。サイテーションが増えるとブランド認知が高まり、指名検索が増えることでSEOにも好影響を及ぼすと考えられています。
サイテーションを獲得するための代表的な施策は以下のとおりです。
- SNS公式アカウントの活用:Twitter、Facebook、Instagramなどでオウンドメディアの記事を告知
- ハッシュタグキャンペーン:ユーザーがブランド名やサイト名をハッシュタグ付きで投稿してくれる施策
- インフルエンサーとの連携:インフルエンサーに自社サービスやコンテンツを紹介してもらう
- コミュニティサイトの活用:Facebookグループなどでの言及を促す
- ニュースレター・メールマガジン:購読者がSNSでシェアする可能性を高める
- リアルイベントやウェビナーの開催:参加者がSNSで話題にしてくれる
- クラウドソーシングサービスでのアンケート調査:結果をSNSで共有しやすくする
- 自社独自キャラクターやキャンペーンソングの作成:ブランド名の言及につながる
- Q&Aサイト(Yahoo!知恵袋など)での回答:回答者が自主的に社名を挙げる場合も
- 口コミサイトの活用:自社サービス・製品の利用者に口コミやレビューを投稿してもらう
サイテーションはユーザーの自発的な言及で広がるケースが多いため、「言及したくなる魅力的なコンテンツ」や「思わず共有したくなる仕組み」を考えることが重要です。
間違った外部SEO対策はペナルティ対象なので注意!
外部SEO対策を実施する際に、以下の行為はペナルティの対象となり得ます。
- 金銭や物品を提供してリンクを得る「リンク買い」
- ソフトウェアやスパムコメントなどで無差別にリンクをばらまく行為
- リンクファーム(被リンクを人工的に量産する違法集団サイト)を利用する
Googleはこれらの不正行為を「ブラックハットSEO」として厳格に取り締まっています。最悪の場合、検索結果から完全に除外される(インデックス削除)など致命的なペナルティを受ける可能性があるため、自然な形で外部リンクを獲得するホワイトハットSEOを行うことが大切です。
オウンドメディアのSEO対策で重要なポイント
ここまで紹介した3種類のSEO対策(コンテンツSEO・テクニカルSEO・外部SEO)を実施する際、さらに意識しておくべきポイントを4つ紹介します。
作成した記事コンテンツを分析して改善(リライト)を繰り返す
オウンドメディアのSEOにおいて、記事を公開して終わりではありません。公開した後の検索順位やアクセス数、直帰率などを確認し、必要があれば記事内容を更新・追記・修正する「リライト」を行いましょう。
- 検索意図が的確に満たされているか
- 情報が古くなっていないか
- 競合記事との比較で不足分がないか
定期的なリライトにより、Googleは「最新の情報を提供しているサイト」と判断しやすく、読者満足度の向上にもつながります。
KPIツリーを作成してPDCAを回す
オウンドメディアの最終目的(KGI)が売上拡大やリード獲得であれば、その手前にある重要指標(KPI)を分解して把握しましょう。
たとえば「○ヶ月後に自然検索からの流入を○倍にする」「記事数を毎月10本公開する」などの目標を設定し、成果を可視化してPDCAサイクルを回します。
- Plan(計画):KPIを数値目標に落とし込む
- Do(実行):計画に沿って記事執筆やSEO施策を進める
- Check(評価):サーチコンソールやGoogleアナリティクスで流入状況や順位を測定
- Action(改善):上手くいかない点をリライトや施策の再検討で修正し、再度Planへ
SEO以外の集客方法にも目を向ける
オウンドメディアのSEOで安定的な集客を狙う一方で、SNS運用やメールマガジン、広告など、別チャネルの施策も並行して行うことが望ましいです。
オウンドメディアと併用することで効果が期待できる集客方法としては、以下などが考えられます。
- SNS:Twitter、Instagram、YouTubeなどで記事を告知し拡散を狙う
- メールマガジン:リピーターやファンの育成を促す
- Googleビジネスプロフィール:Googleビジネスプロフィールへの登録・運用
- 広告:Googleリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などで短期的なアクセス増を図る
複数の導線を整えることで、トラフィックの流入元が多様化し、SEOアルゴリズムの変動に左右されにくい運営体制ができます。
メールマガジンや企業SNS、企業YouTubeチャンネル、Googleビジネスプロフィールについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>メルマガ配信とは?目的(伝達・送客・購買)やメリット・デメリットを解説 | 広報代理店
>>企業のSNS運用を代行!広報代理店「いっしょにSNS運用」のサービス内容を解説 | 広報代理店
>>企業YouTubeチャンネルの運用を代行!広報代理店の「いっしょにYouTube運用」のサービス内容や費用・メリット | 広報代理店
>>Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)とは?使い方やメリット・デメリット | 広報代理店
SEOに詳しい外部企業への業務委託も考える
オウンドメディアの運営では、記事作成の工数だけでなく、テクニカルSEOの知識や外部対策のノウハウも必要です。社内リソースだけでは難しい場合、実績のあるSEO会社やコンテンツ制作会社に業務の一部を委託するのも選択肢です。
- キーワード選定や構成案作成のみ外注し、執筆は自社で行う
- 逆に執筆・編集は外部委託し、戦略部分は自社で行う
社内リソースと外部リソースを組み合わせることで、スピーディーに質の高い記事を量産できるようになり、結果としてオウンドメディア全体の成長が加速します。
オウンドメディアのSEO対策なら広報代理店
「オウンドメディア(自社ブログ)を使って、企業の想いをしっかりPRしたい……」
「SEOで継続的にアクセスを増やし、問い合わせにつなげたい……」
そんな経営者や広報担当者のみなさまにとって、最も大切なのは「質の高いコンテンツを資産として積み上げる」ことだと、広報代理店では考えています。
しかし、実務上は以下のようなお悩みを抱える企業様も多いのではないでしょうか。
- オウンドメディアを作ったものの、記事更新の手間と時間が取れない。
- 広報物(プレスリリースやインタビュー記事など)に割くリソースが足りず、クオリティが担保できない
- せっかく記事を公開しても、ただ更新するだけで“SEO対策”までは手が回らない。
そこで私たち“日本初”の「広報代理店」は、オウンドメディアを中心とした広報全般を「プロのライター+広報の目線」でサポートします。オウンドメディアの記事を“いっしょに”作り上げ、企業の想いと独自性をしっかり引き出したうえで、SEOにも配慮した形で公開するのが、広報代理店の最大の強みです。
しかも「表現したい想いはあるけれど、文章を書く時間がない……」という経営者・広報担当者の方でも、月1回の取材だけでOKです。御社の資産として蓄積できる記事を、わたしたちが取材を元に100%の力で作成させていただきます。
広報代理店が企業のオウンドメディアの記事を“いっしょに”作り上げるサービス「いっしょにオウンドメディア」について詳しくは、以下のページをご覧ください。
“広報のチカラで、企業の想いを資産に。”
広告とは違い、オウンドメディアのコンテンツは“掛け捨て”になりません。
公開し続ける限りユーザーの検索に応え、長期的に問い合わせや採用など、さまざまな成果を生み出してくれます。
- コンテンツSEO×オウンドメディアで、安定した集客経路をつくりたい
- プレスリリースや取材記事で、自社のニュースやお客様の声を広く届けたい
- “社内教育”や“採用活動”にも役立つ形で、経営者の理念や想いをカタチにしたい
こんな企業様は、ぜひ広報代理店までお気軽にお問い合わせください。私たち広報代理店が、“日本初”の広報のプロ集団として、オウンドメディアのSEOを起点とした、継続的な広報の成功を全力でサポートいたします。