メルマガ配信とは?目的(伝達・送客・購買)やメリット・デメリットを解説
メルマガ配信とは?
メルマガ(メールマガジン)配信とは、企業などがメールアドレスを取得している顧客に対し、一斉送信メールで製品やサービスなどに関する情報発信を行うマーケティング施策のひとつです。
LINEやX(旧Twitter)といったSNSがメインスタンダードになっている現在でも、多くの企業がメルマガ配信を継続して行なっています。
その理由としては、メルマガが顧客との関係維持やリピーターの醸成に適していたり、広告出稿やハガキなどのDM(ダイレクトメール)に比べて低コストで継続できることなどが挙げられます。
メルマガを配信する目的「伝達・送客・購買」
ここからは、メルマガを配信する目的として有名な「伝達・送客・購買」についてご紹介していきます。
メルマガの目的①「伝達」

メルマガを配信する1つ目の目的は「伝達」です。「伝達」とは、メルマガ配信によって顧客や見込み顧客に対し、有益で必要な情報を届けることを指します。
「伝達」の目的に重点を置いたメルマガは、商品やブランド、企業そのものに興味を持ってもらったり、好きになってもらうことを意識するのが大切です。
「伝達」の目的に沿ったメルマガの内容としては、以下が考えられます。
- 自社サービスや商品の使い方やQ&A
- 自社ブランドへの企業の想い
- 企業の経営理念や経営者の想い
- 業界全体の話題・トピックス
- 夏季休暇や年末年始休暇のご案内
- メンテンス情報のご案内
メルマガの目的②「送客」
メルマガを配信する2つ目の目的は「送客」です。「送客」とは、配信したメルマガを通じてWebサイトへ顧客や見込み顧客を誘導することを指します。
「送客」によってWebサイトを訪れてもらうためには、定期的にセミナーを開催したり、魅力的なホワイトペーパーを用意してダウンロードしてもらうなど、継続的な施策努力が必要となります。
「送客」の目的に沿ったメルマガの内容としては、以下が考えられます。
- セミナー開催などイベントのお知らせ
- 資料ダウンロードのお知らせ
- 限定コンテンツの提供
- リピーター向け特典のお知らせ
- アンケートやフィードバック依頼
メルマガの目的③「購買」
メルマガを配信する3つ目の目的は「購買」です。「購買」とは、メルマガを送った顧客や見込み顧客の購買意欲を喚起し、Webサイトを訪れてもらって最終的に購入してもらうことを指します。
メルマガの3つの目的のなかで、最も直接的な売上につながりやすいのがこの「購買」を目的としたメルマガです。
「購買」の目的に沿ったメルマガの内容としては、以下が考えられます。
- 新サービスや新商品の案内
- 限定セールのお知らせ
- キャンペーンのお知らせ
- 人気商品入荷のお知らせ
メルマガを配信するメリット

ここからは、メルマガを配信するメリットについて解説していきます。
顧客との関係維持やリピーター醸成につながる
企業のサービスや商品は、しばらく購入していない顧客からは忘れられてしまう可能性があります。
定期的にメルマガを配信することで、顧客にサービスや商品のことを思い出してもらえるだけでなく、リピーターになってもらえる可能性もあります。
リピーターになってもらうためには、「リピーター向け特典のお知らせ」や「新サービスや新商品の案内」といった魅力的な内容のメルマガを配信するのが効果的です。
見込み顧客を育てる「ナーチャリング」ができる
まだ実際に商品やサービスを購入してはいないけれど、購入する可能性があるユーザーのことを「見込み顧客」と呼びます。
この「見込み顧客」に対し、定期的にメルマガを配信することで関係性を築き、顧客へ育てる「ナーチャリング」の効果もメルマガにはあります。
具体的には、「自社ブランドへの企業の想い」や「資料ダウンロードのお知らせ」などのメルマガを配信して、企業やブランド自体に関心を持ってもらったり、サービスや商品に魅力を感じてもらったりすることで、見込み顧客から顧客になってもらえる可能性があります。
企業からユーザーへ直接アプローチできる
メルマガは、企業からユーザー本人に対し、直接アプローチすることができる数少ないマーケティングツールのひとつです。
そのため、自社がブランドや商品・サービスにかける想いや情熱をメルマガで紹介することで、ユーザーが自社のファンになってくれる可能性もあります。
また、ユーザーに対し一斉にプッシュ型販促を行えますので、注目商品やサービスを大きく売り出したいときにも、メルマガは有効な手段と言えます。
ユーザーに合わせた情報発信が可能
メルマガは、ユーザーを年齢や性別、地域、購入履歴、誕生日、興味関心などのセグメントで分類することで、各セグメントのユーザーごとに合わせた情報発信が可能になります。
たとえば、ユーザーの購入履歴に基づいて関連する商品をメルマガで紹介したり、特定の地域の店舗のみで開催するイベントを近隣のユーザーにメルマガでお知らせしたりなどの活用が考えられます。
少ないコストで開始できるので費用対効果に優れる
メルマガは、広告出稿(インターネット広告など)やポスティング、紙のDMなどに比べても低予算で開始できるため、ROI(費用対効果)に優れています。
以下は、メルマガとそれ以外のマーケティング施策のコストを比較したリストです。
メルマガ
- 初期費用: 低(無料~数千円)
- 1,000件配信の費用: 無料~1,000円程度
- 追加コスト: ほぼなし
インターネット広告(クリック課金)
- 初期費用: 高(数千円~数十万円)
- 1,000件配信の費用: 数千円~数万円
- 追加コスト: 毎回課金
ポスティング
- 初期費用: 中(印刷+配布費用)
- 1,000件配信の費用: 数万円
- 追加コスト: 配布ごとに増加
紙のDM
- 初期費用: 高(印刷+郵送費用)
- 1,000件配信の費用: 6万円~12万円以上
- 追加コスト: 郵送ごとに増加
上記を見ると分かる通り、メルマガは1,000件程度までは極めて少ないコストで配信することができ、さらに1万人以上のリストだったとしても、月額1~2万円程度で配信することが可能です。
オウンドメディアのコンテンツへ誘導できる
メルマガを活用することで、オウンドメディアへ誘導することも可能です。
オウンドメディアとは、コーポレートサイト内に設置された「自社ブログ」のことで、SEOを意識した記事や企業の想いを形にした記事など、さまざまなコンテンツでサイトの集客につなげることができます。
このオウンドメディアのコンテンツをメルマガで紹介することで、「メルマガ⇒オウンドメディアの記事⇒お問い合わせ」という流れを生み出すことができます。
ユーザーが興味を持ちそうなコンテンツへ誘導することでWebサイトへの送客がスムーズに行えるだけでなく、オウンドメディアの記事からのお問い合わせアップや売り上げアップ、見込み顧客のナーチャリングがさらに捗ると考えられます。
オウンドメディアについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>オウンドメディアとは?ペイドメディアとの違いやメリット・注意点 | 広報代理店
>>オウンドメディアを成功に導くには?広報代理店の成功事例5選 | 広報代理店
>>オウンドメディアが意味ないケースとは?効果が出ない原因と対策も | 広報代理店
メルマガを配信するデメリット・注意点

目的やメリットが分かったところで、ここからはメルマガを配信するデメリットや、配信前に気をつけたい注意点などをお伝えしていきます。
メルマガを開封してもらえない場合がある
低予算ではじめられるメルマガですが、配信すればユーザーが100%開封してくれるわけではありません。
メルマガの平均開封率は20%前後と言われていますので、例えば100通送ったとしても開封されるのは20通程度となります。
メルマガの開封率を上げるためには、配信頻度や配信する時間、メルマガの件名などを工夫する必要があります。
迷惑メール扱いされて企業のイメージが悪くなる可能性も
配信頻度や内容によっては、メルマガが迷惑メール扱いされて、企業のイメージを悪くしてしまう可能性もあります。
メルマガの配信頻度が多いと感じるのは、業界によっても異なりますが大体「1日2~3通」程度と言われています。
そのため、配信頻度はユーザーに嫌がられないように、適度に間隔を空けたほうが良いでしょう。
必ず事前承諾(オプトイン)を得てからメルマガを配信する
メルマガを配信する前に知っておきたい法律として、「特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)」があります。
特定電子メール法は、以下のような目的で定められた法律です。
この法律は、一時に多数の者に対してされる特定電子メールの送信等による電子メールの送受信上の支障を防止する必要性が生じていることにかんがみ、特定電子メールの送信の適正化のための措置等を定めることにより、電子メールの利用についての良好な環境の整備を図り、もって高度情報通信社会の健全な発展に寄与することを目的とする。
引用:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律|消費者庁
この特定電子メール法で定められていることを要約すると、以下のとおりです。
- メルマガ受信の事前承諾(オプトイン)を得たユーザー以外への送信は禁止
- メルマガ本文中に送信者の氏名または名称、電子メールアドレスなどを必ず表示する
- 送信者情報を偽ってはいけない
- 受信拒否の通知ができる「配信停止手続きはこちらから」を記載
- メルマガの受信拒否(オプトアウト)した人へ配信を行なってはいけない
特定電子メール法に違反した場合、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」などの罰則が科せられますので、メルマガを配信する際は必ず守るようにしましょう。
個人情報の漏洩を防ぐセキュリティ体制を整える必要がある
メルマガを配信する際に気をつけたい法律として、特定電子メール法のほかに「個人情報保護法」が存在します。
「個人情報保護法」とは、企業が管理する個人情報の不正持出しや、不正アクセスによる流出などを禁じる法律です。違反行為をした個人に対しては、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」、違反行為をした法人に対しては、「1億円以下の罰金」が科せられます。
メルマガの配信に必要な顧客の氏名やメールアドレスも個人情報にあたりますので、不正アクセスによる流出などがないように、Webサイトのセキュリティ体制を万全にする必要があるでしょう。
出典:個人情報の保護に関する法律|厚生労働省
購読者に読んでもらえる内容を維持するのが大変
メールアドレスは定期的に配信しないと効果がない広報手段・マーケティング手段です。そのため、購読者が飽きずに読んでもらえるように、メルマガの品質を維持する必要があります。
しかし、メルマガ続けているとだんだんとネタも尽きてきますし、配信内容に悩んでいるという担当者の方もいらっしゃるかと思います。
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オウンドメディアについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>オウンドメディアとは?ペイドメディアとの違いやメリット・注意点 | 広報代理店
>>オウンドメディアを成功に導くには?広報代理店の成功事例5選 | 広報代理店
>>オウンドメディアが意味ないケースとは?効果が出ない原因と対策も | 広報代理店
効果的なメルマガ配信なら「広報代理店」へ

この記事では、メルマガ配信の概要や3つの目的「伝達・送客・購買」の意味、メルマガ配信のメリット・デメリットなどについてご紹介してきました。
メルマガ配信をすることで、顧客との関係維持やリピーター醸成につながったり、見込み顧客を顧客に育てたりする効果が期待できます。
その一方で、「特定電子メール法」や「個人情報保護法」を理解して守る必要があったり、メルマガが飽きられないように品質・内容を維持していく努力が求められます。
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