オウンドメディアとは？

はじめに、オウンドメディアの概要をおさらいしましょう。オウンドメディア（Owned Media）とは、企業や個人が「自社所有」で展開するメディアのことです。自社Webサイトやブログ、オウンドメディア用に運営する独立サイトなどが代表例にあたります。

オウンドメディアは、広告に頼らず継続的に見込み顧客・ユーザーとコミュニケーションを図り、認知拡大からブランディング、商品・サービスの購買促進、さらには採用強化など、多面的な目的達成に役立つ広報・マーケティング施策です。

オウンドメディアの概要やメリットについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

＞＞オウンドメディアとは？ペイドメディアとの違いやメリット・注意点 | 広報代理店

オウンドメディアの作り方・立ち上げ手順①【立ち上げ準備編】

オウンドメディア立ち上げの際、いきなり記事制作やサイト構築に走るのはNGです。成果を出すためには、準備段階で「運用目的」「ターゲット」「コンセプト」などの軸を明確にする必要があります。以下のステップを踏んで準備を進めましょう。

①オウンドメディアの運用目的の明確化

オウンドメディアは「企業課題を解決する手段」です。成果を出すには「なぜオウンドメディアをやるのか」を明確にしましょう。よくある目的は以下の通りです。

• SEO集客による認知拡大：広告費を抑え、自然検索からの流入で自社の知名度を上げたい。
• ナーチャリング：すでに認知している顧客へ継続的な情報提供を行い、購買意欲や興味を育てたい。
• リード獲得：見込み顧客をサイト経由で獲得したい。
• ブランディング：自社の世界観や強みを発信し、競合との違いや価値観を社会に示したい。
• 採用強化：自社カルチャーや社風を伝え、応募やマッチング率向上を狙いたい。

このような目的を明確にし、社内認識を共有しておくことで、コンテンツ企画や運用方針がぶれず、成果につながりやすくなります。

②ペルソナの決定

オウンドメディアで誰に情報を届けるかは極めて重要です。そのため、漠然と「20代女性」「IT業界勤務者」というターゲット像ではなく、名前や年齢、職業、ライフスタイル、価値観まで詳細に設定した「ペルソナ」を設計しましょう。

ペルソナを具体的にすることで、コンテンツを考える際に「あの人なら何を知りたがるか？」と一貫性を保ちやすくなります。結果的に、コンテンツがユーザーニーズに合致し、SEO的にも評価されやすいメディアになります。

③コンセプトの設定

オウンドメディアの方向性や独自性を示す「コンセプト」は、メディア全体の価値観やテーマとなるものです。

例：「IT企業の認知拡大が目的 ⇒ IT技術者向けのノウハウ・トレンド集結メディア」
このような形で、目的から逆算した明確なコンセプトを掲げれば、記事内容もぶれず、一貫した世界観でユーザーの信頼を得やすくなります。

③運用体制の決定

オウンドメディア運用には、定期的な記事制作やサイト改善、効果測定が伴います。そのため、

• 自社運用：コストは抑えられるが、専門知識やリソースが必要
• 業務委託：外注費用はかかるが、クオリティ確保やノウハウ蓄積が容易

などメリット・デメリットを踏まえた上で、自社状況に合った体制を整えましょう。

なお、少なくとも1名はオウンドメディア運用にコミットできる専任担当者をおくことがおすすめです。

オウンドメディアの作り方・立ち上げ手順②【サイト構築編】

オウンドメディアを立ち上げる際、サイト構築は「メディアの器」を用意する非常に重要なステップとなります。

オウンドメディアのサイト構築は、目的や予算、チーム体制、求めるクオリティなどによって最適な方法が異なります。

ここからは、業者に委託する場合、開発者を採用して自社で作る場合、WordPressなどCMSを活用する場合に分けて、それぞれの特徴や検討ポイントを詳しく解説します。

①業者に委託するケース

最初にご紹介するのは、オウンドメディア構築に強い制作会社やWeb制作・開発の実績豊富なベンダーに、構築業務を委託（アウトソース）するケースです。

オウンドメディアの構築を業者に委託するメリット

• 専門的な知見が得られる：サイト設計やデザイン、SEO、UI/UXに精通した専門家が対応するため、競合分析や最適なサイト構造構築が期待できます。
• クオリティ担保が簡単：高品質なデザインや独自機能開発にも対応しやすく、ブランドイメージに合った美しいサイトが作れます。
• プロジェクトマネジメントがスムーズ：進行管理、納期調整、要件定義などをプロが主体的に進めるため、自社リソースが限られていても安心。

オウンドメディアの構築を業者に委託するデメリット・課題

• 初期費用が高くなりやすい：専門会社への外注は、数十万～数百万円の初期コストが発生します。
• コミュニケーションコスト：要件のすり合わせや細かい修正指示など、コミュニケーションが増える傾向があります。発注時に十分なヒアリングと要件整理が必要です。
• 依存リスク：仕様変更や運用改善の度に外注先へ依頼が必要になる場合が多く、社内にノウハウが溜まりにくいという難点もあります。

オウンドメディア開発の業務委託はこんな場合におすすめ

• ブランディングを強化するため、独自デザイン・構造のハイクオリティサイトを目指したいケース。
• サイト構築やSEOなどの内製リソースが不足しているケース。
• 短期間で完成度の高いメディアを立ち上げたいケース。

②開発者を採用して自社で作るケース

続いてご紹介するサイト構築方法は、自社の制作・開発担当者をチームに迎え、ゼロベースまたは既存のフレームワークを使って構築する方法です。

開発者を採用して自社で作るケースでは、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、デザイナーなど専門職を雇用したり、既存社員をスキルアップさせるといった取り組みが必要になります。

開発者を採用して自社で作るメリット

• 内製化による迅速な改善・更新：チーム内にスキルがあるため、デザイン変更や機能追加、SEO対策改善などを柔軟かつスピーディに実行可能。
• コストコントロールしやすい：外注費用が減り、中長期的にはコストダウンにつながります。
• ノウハウ蓄積による競合優位性：継続運用で得た知見は社内資産となり、マーケティング戦略全般で強みとなります。

開発者を採用して自社で作るデメリット・課題

• 人材確保が難しい：優秀なエンジニアやデザイナー採用は競争が激しく、コストと時間がかかります。
• 初期ハードルの高さ：構築初期は内部リソース不足や開発スキル不足、ノウハウ欠如による試行錯誤が必要。
• 要員固定コスト：採用した人材の人件費は固定コストとなり、メディアが軌道に乗るまで投資期間が長くなる場合があります。

オウンドメディアの自社開発はこんな場合におすすめ

• 自社内に既にWeb制作スキルを持つ人材やITリテラシーが高いチームがあるケース。
• 長期的な運用と改善サイクルを通じて独自ノウハウを蓄積したいケース。
• オウンドメディアで作り込み機能が多く、頻繁な改修・改善が必要と想定されるケース。

③WordPressなどのCMSを活用するケース

最後にご紹介するのは、WordPressやHubSpot CMS、Wix、Squarespaceなど、一般的なCMSプラットフォームを活用してオウンドメディアを立ち上げる方法です。

WordPressは特に人気が高く、初心者～中級者にも扱いやすいオープンソースのCMSとして知られています。

CMSを活用してオウンドメディアを作るメリット

• 低コストかつスピーディな立ち上げ：無料または低価格のテーマやプラグインが充実しており、デザインテンプレートを利用すれば短期間でサイトが構築できます。
• 運用・更新が容易：管理画面からの記事投稿や編集が直感的に行えるため、非エンジニアでもコンテンツ運用が可能。
• 豊富な拡張性：SEOプラグイン、問い合わせフォーム、セキュリティ対策ツールなど、目的に応じて機能を柔軟に拡張できます。

CMSを活用してオウンドメディアを作るデメリット・課題

• 独自性・ブランディング面での限界：既存テーマを流用すると、デザインが他サイトと似たり寄ったりになりやすく、独自性の確保が難しい。
• パフォーマンス最適化のハードル：プラグインの乱用やテーマ選びによってはサイト速度低下やセキュリティリスクが発生することも。
• 高度なカスタマイズは専門知識が必要：オリジナルの機能追加やUI改善には、結局エンジニアなど専門家の助けが必要になる場合も多い。

WordPressでのオウンドメディア作成はこんな場合におすすめ

• 低コストで素早くメディアをスタートさせたいケース。
• 自社スタッフにエンジニアリングリソースがあまりなくても、運用できる仕組みを求めているケース。
• まずはスモールスタートして、徐々に規模拡大やリニューアルを検討していきたいケース。

オウンドメディアの作り方・立ち上げ手順③【記事コンテンツ作成編】

オウンドメディアの成否を左右するのは、何よりも「記事コンテンツの質と量」です。

ここからは、オウンドメディアにおけるコンテンツ制作の一連の流れを詳細に説明します。掲載する記事テーマの選定や、ユーザー心理の深掘り、効率的な執筆プロセスなど、1本の記事が生まれるまでのノウハウを整理しましょう。

①記事コンテンツの配信スケジュール・計画を考える

オウンドメディアで重要なことは、継続的な記事コンテンツの更新です。一定の更新頻度を保つことで、検索エンジンや読者から「常に新しい情報を発信する有益なメディア」と見なされ、リピート訪問・SEO評価向上につながります。

継続的なオウンドメディアの更新を実現するために、以下のような施策を実行すると良いでしょう。

• 更新頻度の目安：週1本・週2本・月3本…など、チームリソースと戦略目標に合わせた現実的な頻度を設定します。
• コンテンツカレンダーの作成：発信テーマ・掲載日・担当者・リライト予定日などを一覧化したカレンダーを用意しましょう。これによりタスクや締め切り管理がスムーズになります。
• 季節性・トレンドも考慮：年間行事（新卒採用時期、年末年始の動向）や業界トレンド（新製品発表、法改正）を盛り込むことで、メディアの鮮度を高め、時流に乗ったアクセス獲得が期待できます。

②対策キーワードなどから記事のテーマを決める

オウンドメディアでSEO流入を狙うのであれば、「ユーザーがどんなキーワードで検索するか」を基点にテーマを考えることが大切です。

すでにペルソナを設定している場合、ペルソナが抱く疑問や悩みに沿うキーワードをリサーチしましょう。

効果的な対策キーワードを見つけるために、以下のような施策を実行すると良いでしょう。

• キーワード調査ツールの活用：Googleキーワードプランナー、Ubersuggest、Ahrefs、SEMrushなどを使い、検索ボリュームと競合性を調べます。
• ロングテール戦略：ビッグキーワード（検索ボリュームの大きい語句）は競合が多い場合もあるため、関連する複合キーワードを狙い、確実な上位表示と特定ニーズへの対応を狙うことも効果的です。
• 購入・問い合わせへの導線を考慮：集客用コンテンツ（How-to記事、ノウハウ記事）とコンバージョン直結型コンテンツ（商品比較記事、サービス紹介記事）をバランス良く配置し、メディア全体でファネルを形成することが効果的です。

③ユーザー視点に立って検索意図を考える

オウンドメディアにアップする記事コンテンツは、ただ単にキーワードが含まれた記事では不十分です。検索ユーザーがそのキーワードを入力した背景、期待する情報、求める解決策を推測し、それに合う答えを記事内で的確に提示する必要があります。

ユーザー視点に立って検索意図を考えるには、以下のような施策を実行すると良いでしょう。

• 検索結果上位記事の分析：既存上位ページを参考に「ユーザーが求めているのは初心者向けガイドなのか、専門的なノウハウなのか、比較検証データなのか」を把握します。
• ペルソナ・カスタマージャーニーを参考にする：ペルソナがそのキーワードで検索するタイミングは、情報収集段階なのか、購入直前なのか。その心理フェーズに合わせたコンテンツ設計が重要です。
• 解決志向のコンテンツ化：記事を読了したユーザーが「知りたかった疑問が解消された」「次に何をすべきか明確になった」という、満足感と行動指針を得られるような内容を心がけます。

④記事構成を作成する

狙いたい検索キーワードやターゲットについての分析が終わったら、いよいよ記事の作成に入ります。

ここで重要なのは、いきなり執筆に入るのではなく、記事の骨組みである「構成案」を作成し、記事の流れを整理することです。構成案を作ることにより、書き手は迷いなく執筆することができるので、必要な情報を過不足なく網羅した良質な記事コンテンツを作成することができます。

良質な記事構成を作成するために、以下のような施策を実行すると良いでしょう。

• タイトルと見出し設計：タイトルには対策キーワードを自然に盛り込み、記事の概要が明確になるようにします。見出し（H2、H3など）は記事全体をセクション化し、ユーザーが目的の情報にたどり着きやすくなるようにしましょう。
• 情報過不足チェック：ユーザーが求める要素（価格比較、手順、リスク、成功事例など）を過不足なく盛り込みましょう。差別化要素（独自調査結果、専門家コメント、具体的事例）もこの段階で計画します。
• 結論を早めに書く：導入部分や見出しで問題提起や結論を示し、中盤で詳細解説、最後にまとめ・次の行動提案といった流れを意識すると読者満足度が向上するでしょう。

⑤実際に記事を作成する

いよいよ、構成案に沿って記事の内容を執筆していきます。ここでの重点は「読みやすさ」「信頼性」「わかりやすさ」です。

良質な記事を作成するための書き方として、以下のポイントを抑えると良いでしょう。

• わかりやすい言語表現：専門用語は丁寧な解説を添え、難解な概念は図表や事例を使って視覚的に理解しやすくします。箇条書き、太字強調、適度な改行などフォーマット面での工夫も大切です。
• 信頼性確保：データの出典明記、専門家の発言引用、自社の経験談や顧客事例を交えることで、ユーザーからの信用度が増します。
• E-E-A-Tを意識：Googleが重視する「経験（Experience）、専門性（Expertise）、権威性（Authoritativeness）、信頼性（Trustworthiness）」を踏まえ、自社独自のノウハウや経験談、権威ある情報源を引用するなど信頼を獲得する工夫を行いましょう。
• 具体的な情報を記述する：なにかのメリットを書く場合でも、必ず「たとえば」といった形で分かりやすい例を具体的に書いてあげることで、書いてある内容が読者に伝わりやすくなります。
• SEOライティングも意識する：SEOライティングとは、できるだけ狙いたいキーワードの出現数を文章内に増やしていく等の技法のことです。オウンドメディアでSEO流入を狙っている場合は、SEOライティングも意識しましょう。ただし、SEOライティングを意識しすぎて不自然になると、読者が読みにくくなって離脱してしまう可能性もあるので注意が必要です。

⑥スケジュールに沿って記事の作成～アップを繰り返す

オウンドメディアは、SEO（Google）からも人間からも、1本の記事だけでは評価されません。継続的な更新と改善が、良いオウンドメディアの条件です。

あらかじめ計画した更新頻度に合わせて、定期的にオウンドメディアへの新規記事投稿や既存記事リライトを実施しましょう。

オウンドメディアの継続的な運営のために、以下のポイントを意識すると良いでしょう。

• PDCAサイクルを回す：公開後はアクセス数、滞在時間、直帰率、検索順位などを分析して改善策を検討します。必要に応じてタイトル修正、情報追記などのリライトを実施し、コンテンツ価値を高めます。
• チーム内レビュー体制：投稿前に校正・校閲、編集チェックを行い、品質を担保しましょう。編集ガイドライン（表記ルール、画像利用ルール、禁止事項）を統一しておくと、記事クオリティの安定につながります。
• 長期的にオウンドメディアを育てる視点：検索エンジン上で評価されるまで数カ月かかるケースもあります。短期的な成果にとらわれず、目標達成に向けて地道に更新を続けることで、ドメインパワー（サイト評価）が高まり、より上位表示が狙えるようになります。

オウンドメディアの作り方・立ち上げ手順④【データ分析・改善編】

オウンドメディアは、「記事コンテンツを公開して終わり」ではありません。コンテンツ公開後のデータ分析や改善活動が、オウンドメディアの成功に直結します。

ここからは、オウンドメディアにおいてデータ分析や記事改善が重要な理由や、具体的なデータ分析・改善方法についてご紹介していきます。

なぜデータ分析や記事改善が必要なのか？

オウンドメディアは、企業にとって中長期的な成果を生み出すための施策です。そのため、「初期に公開した記事が期待通りのパフォーマンスを発揮しない」「一度上位表示できても数ヶ月後に順位が下がる」といった課題に直面することも珍しくありません。

データ分析や記事改善を続けることで、オウンドメディアに以下のようなメリットが期待できます。

PDCAサイクルでオウンドメディアの質が向上する

Plan（計画）でテーマやキーワードを設定し、Do（実行）で記事公開、Check（評価）でアクセス解析、Act（改善）でリライトや新規記事投入と、継続的なサイクルを回すことで、記事コンテンツのクオリティやサイト全体の価値が向上させることができます。

アルゴリズムの変動や業界トレンドに対応できる

Google検索エンジンのアルゴリズムは、日々変化しています。また、業界のトレンドやユーザーニーズも刻々と変わり続けています。データ分析を怠ると、気づかぬうちに検索エンジンからの評価が下がり、せっかく積み上げたアクセス数やリード獲得数が減少する恐れもあります。

日々のデータ分析によって、アルゴリズムの変更やユーザーのトレンドの変化など気付けるので、素早い対応が可能になります。

ROI（投資対効果）を最大化できる

GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールによるデータを分析することで、より効率的な改善が可能になります。たとえば、検索数が少ないキーワードを対象に記事を作成したり、アクセス数が少ない記事コンテンツの改善に費やすリソースを減らすことができます。

それにより、重要なコンテンツの作成や改善にリソースを優先して割り振れるようになるので、ROI（投資対効果）の最大化が期待できるのです。

①Googleアナリティクスへの登録と分析

Googleアナリティクス（GA）は、無料で使える強力なWeb解析ツールで、オウンドメディア運営者には必須といえる存在です。サイト内でのユーザー行動を可視化し、以下のような指標を分析することができます。

セッション数・ユーザー数・PV数

全体的な訪問状況を把握し、「どれくらいの人が来ているか」を確認。記事増加や施策実施後の変化を見ることで、成長度合いをチェックします。

滞在時間・直帰率・離脱率

ユーザーが記事をしっかり読んでいるか、すぐに離脱していないかを確認します。直帰率が高い場合は、記事内容が期待と異なるか、導線がわかりにくい可能性があるため、記事構成やデザイン、内部リンクの見直しを検討しましょう。

流入経路（チャネル）分析

検索経由（Organic Search）、SNS経由（Social）、リファラル（他サイトからのリンク）、ダイレクト（ブックマーク・URL直打ち）など、ユーザーがどこから来ているかを把握します。SEO施策やSNS施策、広告出稿の効果検証に役立ちます。

セグメント分析で細かく検証

新規ユーザーとリピーターで行動が異なるのか、モバイルユーザーとPCユーザーで滞在傾向が違うのかといった詳細分析を行い、デバイス最適化やリピートユーザー向け施策立案に生かします。

目標・コンバージョン設定

オウンドメディア運用目的（問い合わせ、資料請求、メールマガジン登録など）に沿った目標設定を行うことで、記事ごとの貢献度を可視化できます。これにより、コンバージョンに繋がる記事テーマやユーザー行動パターンを明確にし、より効果的な記事を増やすことが可能です。

オウンドメディアの運用を行う際は、必ずGoogleアナリティクスへの登録と分析は行うようにしましょう。

②Googleサーチコンソールによる検索キーワード順位の確認

Googleサーチコンソール（GSC）は、検索エンジンにおける自社サイトのパフォーマンスを把握するための無料ツールです。SEO対策には欠かせない存在で、活用することで以下の情報を得ることができます。

表示回数・クリック数・平均掲載順位

対策キーワードでサイトが検索結果に何回表示されたか（インプレッション）、何回クリックされたか（CTR）、平均して何位に表示されているかがわかります。これらを定期的にチェックすることで、キーワード選定の妥当性や上位表示の成果度合いを把握しましょう。

上位コンテンツ・伸び悩むコンテンツの特定

サイト内のどの記事がよく検索からクリックされているか、どの記事が順位を落としているかが分かります。上位コンテンツは競合を分析しつつリライトでさらに強化し、伸び悩むコンテンツは再編集・構成変更・情報追加でテコ入れを行うとよいでしょう。

クエリ（検索キーワード）分析

どんなキーワードでユーザーがサイトにアクセスしているのかを把握でき、そこから想定していなかったニーズやロングテールキーワードの発見が可能です。新規記事テーマの立案や、記事内での用語補足など、コンテンツ改善に直結します。

技術的な問題点の把握

GSCはインデックス状況、モバイルユーザビリティ、構造化データエラーなど、技術的なSEO課題も発見できます。テクニカルな不具合を解消してクローラビリティを改善することで、SEO全体を底上げできます。

オウンドメディアの記事コンテンツが増えてきたタイミングでも良いので、最低でもGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールへの登録は行って、コンテンツの分析と改善を欠かさずに行っていくようにしましょう。

オウンドメディアの構築・運用・記事作成にかかる費用相場

これからオウンドメディアを始めようと思っている方にとって、気になるのは構築・運用・記事作成にかかる費用相場ではないでしょうか？

ここからは、オウンドメディアの構築・運用・記事作成にかかる費用相場についてご紹介していきます。

オウンドメディアの構築にかかる費用相場

• 独自機能、複雑な要件、UI/UXデザイン、ブランドイメージ重視だと費用が上がります。
• シンプルなサイト構築なら低コストで始めることも可能。必要に応じて後から拡張を検討する方法もあります。

オウンドメディアの運用にかかる費用相場

• 定常コストとしては、サーバー・ドメイン、CMS保守費、ツール利用料などが挙げられます。
• 人件費は運用体制により大きく変動。専任チームを置くか、一部外注するかによってもコスト体系が変わります。

オウンドメディアの記事制作にかかる費用相場

• 記事単価は、専門性・文字数・オリジナル取材有無・クオリティレベルによって大きく変わります。
• 自社で作成できればコスト削減可能だが、クオリティ確保やライティングリソースの確保が難しい場合は外部企業への業務委託も選択肢として考えられます。

オウンドメディアを成功させるためのポイント

オウンドメディアを成功させるためには、継続的に良質なコンテンツを発信できる体制の確保や、SEOを意識した記事コンテンツづくりなどが大切です。また、自社のリソース内でオウンドメディア運用が難しい場合は、実績のある外部企業へ業務委託するのも有効な手段です。

オウンドメディアを成功させるためのポイントについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

＞＞オウンドメディアを成功に導くには？広報代理店の成功事例5選 | 広報代理店

オウンドメディアの構築・運用・記事作成なら広報代理店

この記事では、オウンドメディアの作り方・立ち上げ手順として、以下4つの流れと詳しい内容についてご紹介してきました。

1. 立ち上げ準備編
2. サイト構築編
3. 記事コンテンツ作成編
4. データ分析・改善編

また、オウンドメディアの構築・運用・記事作成にかかる費用相場についても、できるだけ詳しくお伝えしてきました。

オウンドメディアの立ち上げから運用、記事制作まで一貫してサポートする広報代理店は、オウンドメディアや広報全般についての専門知識と、豊富な実績・ノウハウを持っています。

以下の理由から、広報代理店に依頼することで、より効率的かつ効果的なオウンドメディア運営が可能になります。

• 専門的なノウハウ：SEO対策やコンテンツマーケティングに精通したプロフェッショナルが、最適な戦略を提案・実行します。
• 高品質なコンテンツ制作：経験豊富なライターやデザイナーが、ターゲットに響く魅力的なコンテンツを制作します。
• 継続的なサポート：データ分析や改善提案を定期的に行い、オウンドメディアの成長を支援します。

オウンドメディアの構築・運用・記事作成にお困りの際は、ぜひ一度広報代理店にご相談ください。専門家のサポートを受けながら、効果的なオウンドメディア運営をいっしょに実現しましょう。

広報代理店がご提供しているオウンドメディア支援サービス「いっしょにオウンドメディア」については、以下のページをご覧ください。

＞＞いっしょにオウンドメディア | 広報代理店