現代社会において、誰もが日常的に使っているコミュニケーション手段のひとつがLINEです。日本国内においては月間9,700万人以上(2024年時点)のユーザーに利用されているため、LINE上で気軽に友人や家族とメッセージのやり取りをすることはすっかり当たり前になりました。
しかし、そんなLINEが実は「ビジネスシーン」においても、高い集客力と顧客満足度の向上に大きく貢献するツールとして活用できることをご存じでしょうか。その鍵となるのが「LINE公式アカウント」です。
企業や店舗などがユーザーに直接アプローチし、継続的なコミュニケーションを築けるLINE公式アカウントは、飲食店や美容院をはじめ、幅広い業種で導入が進んでいます。
この記事では、LINE公式アカウントの基本的な概念や使い方、活用方法から導入メリット、具体的な料金プラン、作成・ログイン・削除などの具体的な手順まで、徹底的に解説していきます。また、実際にLINE公式アカウントを導入して成果を上げている企業の事例や、運用を成功させるためのポイントも詳しくご紹介します。
LINE公式アカウントを導入することで得られるメリットは非常に大きく、店舗・企業の売上増加やリピーター獲得、顧客満足度の向上など、さまざまな効果が期待できます。より効果的にLINE公式アカウントを運用し、自社のファンを増やしたいとお考えの方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目 次
LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントとは、企業や店舗、自治体、団体などがビジネス目的で利用する、LINE上の特別なアカウントのことです。個人向けのLINEアカウントとの大きな違いは、友だちになったユーザーに一斉配信で情報を届けられる点や、ビジネス向けの特有の機能(クーポンやショップカード機能など)を使える点にあります。
たとえば飲食店であれば、キャンセル席が出た時に即時でお知らせして予約を促したり、新メニューの情報を短いサイクルで効率よく配信したりできます。ECサイトやサービス事業者であれば、商品のセール情報やクーポンの配信、ユーザーからの問い合わせチャット対応などをLINE公式アカウントひとつで完結させることも可能です。
LINE公式アカウントと個人利用LINEの違い
LINE公式アカウントと個人利用とのLINEには、主に以下の違いがあります。
個人LINEとの主な違い
個人のLINEアカウントは「友達追加が相互」であることが基本です。一方でLINE公式アカウントは、ユーザー側から一方的に友だち追加をするケースが多く、企業・店舗はユーザーに対して情報を発信することが主目的となります。
機能面の違い
個人のLINEはスタンプやテキストのやり取りが中心ですが、LINE公式アカウントには「メッセージの一斉配信」や「クーポン配信」「AI応答メッセージ」「チャット1対1対応」「分析機能」など、ビジネスでの販促・集客を強力にサポートする機能が備わっています。
LINE公式アカウントは「広報ツール」の一種!
LINE公式アカウントは、企業や店舗にとって「広報ツール」のひとつであると言えます。そもそも広報活動とは、自社のサービスや商品、ブランドの魅力を外部に広く伝え、認知度や信用力を高める活動です。その媒体や手段のひとつとして、SNSやWebサイト、紙媒体、テレビなど、さまざまなチャネルが存在します。
その中でもLINE公式アカウントを使った広報には、以下のような特徴があります。
ユーザーとの距離が近い
LINEは生活インフラとして多くの人が利用しているため、ユーザーの日常に密接に入り込むことが可能です。そのため、企業や店舗の情報も「身近で親しみやすいかたち」で伝えられ、広報活動の一端を担います。
プッシュ通知での情報伝達
メールマガジンなどと比べて開封率・即時性が高いのが大きな強み。重要なキャンペーンやリリース情報などを逃さず届けられるので、広報手段としても高い効果が期待できます。
リアルタイムなコミュニケーション
チャット機能やAI応答を活用することで、ユーザーの疑問や要望に即座に対応できます。クレーム対応やFAQ、問い合わせ対応にもLINE公式アカウントが活躍し、ポジティブな企業イメージを形成しやすくなります。
このように、既存の広報方法(プレスリリースやSNS投稿など)と組み合わせることで、より効果的かつ身近な「広報活動」を実践できるのがLINE公式アカウントです。
LINE公式アカウントを作ってできること
LINE公式アカウントを開設すると、具体的にどのようなことが可能になるのでしょうか。ここでは主要な機能をひとつひとつ解説します。
「チャット」でユーザーと1対1のコミュニケーションが可能
LINE公式アカウントでは、友だちになっているユーザーと1対1のチャットを行えます。個人LINEと同様にテキスト・スタンプ・画像・動画のやり取りもできるので、気軽かつ親しみやすいコミュニケーションが期待できます。
問い合わせ対応や予約受付に最適
飲食店や不動産会社など、ユーザーが店舗やサービスに関する質問を素早く確認したい時に便利です。電話と違い、お互いの都合に合わせてやり取りできるうえ、画像なども送付できます。
営業時間外は自動応答に切り替え
営業時間外などですぐに対応が難しい場合は、自動応答メッセージに切り替えておくことで、ユーザーの不安を軽減できます。
「メッセージ配信」でリアルタイムな情報発信ができる
LINE公式アカウントの中核となるのが「メッセージ配信」機能です。テキストだけでなく、画像・動画を使ったリッチメッセージ(1吹き出しで画像を大きく表示し、リンクも設置可能)やカードタイプメッセージ(複数画像をカルーセル形式で表示)など、さまざまな表現で情報を発信できます。
セール情報やキャンセル枠の告知など
飲食店で急なキャンセルが出た時、ECで新作商品の発売開始タイミング、タイムセールなど、リアルタイム性が求められる情報を素早く送れるのが強みです。
性別・年齢・エリア・友だち期間などで絞り込み配信が可能
たとえば特定のエリアに住むユーザーにだけ地域限定イベントの案内を送るなど、興味・関心の高い層に絞り込んだ配信もできます(友だち数などの条件あり)。
用意したメッセージを「ステップ配信」で順番に配信できる
ステップ配信とは、ユーザーが「友だち追加」してから一定日数後や、条件に応じてあらかじめ用意しておいたメッセージを自動で送っていく機能です。
定期的な育成シナリオを組める
例:友だち追加から1日後に「店舗の利用ガイド」、3日後に「限定クーポン」、7日後に「イベント案内」など。営業・販促フローを自動化できるので、人手不足の店舗やサービスでもスムーズに情報提供ができます。
リッチメニューから自社サイトなどへユーザーを誘導できる
リッチメニューとは、トーク画面の下部に大きく表示される画像メニューです。タップすると特定のURLやクーポン、外部システムなどにアクセスさせることができます。
ビジュアル訴求でわかりやすい
画像による大きなボタン設計ができるため、ユーザーは何ができるかをひと目で理解しやすいです。たとえば「注文はこちら」「新メニューを見る」「クーポンを使う」のような直感的な導線を用意できます。
期間限定キャンペーンとの相性◎
リッチメニューは複数枚を切り替えることも可能です。セール期間に合わせて画像を変更し、ユーザーに視覚的な訴求をすることで集客に役立ちます。
「応答メッセージ」で自動返答が可能
応答メッセージでは、あらかじめ設定したキーワードに合わせて自動で回答メッセージを返す「キーワード応答」と、どんな問い合わせに対しても一定のメッセージを返す「一律応答」があります。
24時間対応を実現
営業時間外やスタッフが不在の時でも、ユーザー側が待たされることなく、一旦は回答を得ることができます。よくある質問(FAQ)への対応を事前に設定しておけば、問い合わせ対応工数を削減できます。
クーポンやショップカードなどリピーター施策が簡単に実施できる
LINE公式アカウントでは、デジタルクーポンを手軽に作成し、一斉配信でユーザーに届けられます。また、ポイントカードの代わりに使えるショップカードも作成でき、紙のポイントカードのように紛失の心配がありません。
友だち追加のメリットが明確
「友だち追加でウェルカムクーポンをプレゼント」という導線をつくることで、新規ユーザーにも登録してもらいやすくなります。
販促アイデアをすぐに実行
飲食店なら「〇〇円オフクーポン」「季節限定メニュー10%オフ」など、簡単にクーポンを配布しやすいです。ECでも割引クーポンを発行すればリピート購入を促せます。
なお、リピーターを効果的に作り出す方法について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>リピーター(リピート顧客)を作るならオウンドメディアが効果的! | 広報代理店
管理画面からユーザー(友だち)の分析ができる
LINE公式アカウントには「分析」機能があり、友だち数の推移や性別・年齢・エリアなどの属性データ、クーポンやショップカードの使用数などが分かるようになっています。
配信効果を可視化し、運用を改善できる
何人に配信して何人がクーポンを使ったか、といったKPIを確認しつつ、配信内容やタイミングを改善するPDCAを回すことで、より高い効果を目指せます。
LINE公式アカウントを利用するメリット
LINE公式アカウントの導入により、さまざまなメリットが得られます。ここでは、代表的なメリットを解説します。
ブロックされない限り個々のユーザーにメッセージが100%届く
一般的なメールマガジンやSNS投稿の場合、受信メールBOXから埋もれてしまったり、アルゴリズムの変化や迷惑メールフォルダ入りで、ユーザーの目に触れないケースが少なくありません。
しかしLINE公式アカウントは、ユーザーが友だちになっている限り、メッセージが必ず届く仕組みです。プッシュ通知でリアルタイムに気づきやすいので、情報を確実に届けたいときに強い味方となります。
約80%がその日のうちにLINEを開封してくれる
LINEは日本の生活インフラの一端を担う存在となっているため、メールと比べて圧倒的に高い開封率が見込めます。とあるアンケート調査によると、LINE公式アカウントからのメッセージを約80%のユーザーが、受信当日中に確認しているという結果も報告されています。少しでも早く情報を拡散したい時に、有用なチャネルです。
費用対効果を事前にシミュレートできる
LINE公式アカウントの公式サイト上には、「売上シミュレーター」が用意されています。友だち数、メッセージの配信回数、想定の来店率や客単価などを入力することで、月間の想定売上やコストを試算可能です。導入前に費用対効果をイメージしやすいため、初めての方でも導入に踏み切りやすくなっています。
LINE公式アカウントは無料?月額料金を解説
LINE公式アカウントは、開設費用・初期費用が無料で始められるうえ、運用目的や友だち数にあわせて選べる3種類の料金プランが用意されています。利用できる機能に差はなく、月ごとの無料メッセージ通数や追加配信の仕組みが異なります。
以下、料金プランの詳細とあわせて解説します。
3種類の料金プラン
①コミュニケーションプラン(0円/月)
- 月額料金:無料
- 無料メッセージ通数:200通/月
無料で利用できるコミュニケーションプランは、「まずは運用テストをしたい」「友だち数がまだ少ない」という場合におすすめです。
200通を超えるメッセージ配信を行いたい場合は、下記の有料プランに切り替える必要があります。
②ライトプラン(5,000円/月)
- 月額料金:5,000円(税別)
- 無料メッセージ通数:5,000通/月
- 超過料金:不可
月5,000通まで定額で配信できるため、コミュニケーションプランよりも配信頻度を上げたいときに便利。店舗やサービスの新商品情報やセール情報を積極的に配信したい場合に向いています。
③スタンダードプラン(15,000円/月)
- 月額料金:15,000円(税別)
- 無料メッセージ通数:30,000通/月
- 超過料金:1通あたり3円
月30,000通までまとめて定額で利用でき、さらに無料枠を超えた場合も1通あたりの追加料金がライトプランより安くなっています。友だち数が多く、大量配信のニーズがある場合や、細かなセグメント配信を強化して売上増を狙うケースなどにおすすめです。
料金プランは月単位で変更が可能
LINE公式アカウントの料金プランは、月単位でアップグレード・ダウングレードを行うことができます。
- 「繁忙期はメッセージ配信の頻度を増やしたいのでスタンダードプランに切り替える」
- 「閑散期はコミュニケーションプランに戻してコストを抑える」
といった具合に、柔軟にプランを選べるのが大きなメリットです。また、プランごとに使える機能に差はありません。主に「無料メッセージ通数の上限」や「追加配信の単価」が変わる点を押さえておきましょう。
LINE公式アカウントの作り方
では実際に、LINE公式アカウントをどのように作成すればよいのでしょうか。ここではPCからの作成手順を例に解説します。
- LINE公式アカウントの作成ページへアクセス
「LINE公式アカウントをはじめる」というボタンをクリックすると、ログイン画面が表示されます。スマートフォンアプリの場合でも基本的な流れは同じです。 - LINEビジネスIDの登録
LINE公式アカウントでは、「LINEビジネスID」が必要です。すでにお持ちの場合はログイン、新規の方はメールアドレスなどを登録しましょう。個人のLINEアカウントと連携させる場合は、QRコード読み取りなどでログインできます。 - アカウント情報の入力
- アカウント名(企業・店舗名、サービス名など)
- 業種(該当するカテゴリを選択)
- 公開情報(住所やURLなど、必要に応じて設定)
- 認証済アカウントの申請(任意)
認証済アカウントとは、LINEの審査を通過したアカウントです。検索機能で見つけてもらいやすくなり、青色のバッジが付与されます。法人・店舗として本格運用する場合は申請をおすすめします。(審査には数日かかります) - 初期設定
作成されたアカウントにログインし、プロフィール設定、リッチメニューの作成、あいさつメッセージなどを整えておくと、ユーザーが追加した際にわかりやすくなります。
以上で、LINE公式アカウントの作成は完了です。スマートフォンアプリでも同様に数分で作成ができますので、まずは無料プランで試してみてください。
LINE公式アカウントのログイン方法
作成したLINE公式アカウントにアクセスする場合、PCのWebブラウザ、または管理アプリからログインできます。ここでは簡単に手順をまとめます。
PC(Web版管理画面)でのログイン手順
- LINE Official Account Manager(以下、OAM)
ブラウザで「LINE Official Account Manager」にアクセスします。 - LINEビジネスIDでログイン
- 「LINEアカウントでログイン」を選択し、個人LINEアカウント情報を使う
- または「メールアドレスでログイン」を選択し、LINEビジネスIDに登録したメールアドレス/パスワードを入力
- 管理画面へ
ログインが完了すると、アカウントの選択画面に移動し、対象となるLINE公式アカウントを選択するとOAM管理画面へ進みます。
スマートフォン(管理アプリ)でのログイン手順
- LINE公式アカウントアプリをインストール
iOS/Android向けに提供されている「LINE公式アカウント」アプリをダウンロードします。 - アプリを起動し、ログイン方法を選択
- 「LINEアプリでログイン」を選択→スマホのLINEアプリと連携して自動的にログイン
- 「メールアドレスでログイン」を選択→LINEビジネスIDのメールアドレス/パスワードを入力
- 管理画面へ
成功すると、スマホからメッセージの配信やクーポン作成、チャット応答などの操作が可能になります。
ヒント:
ログイン時のパスワードを忘れた場合は、OAMのログイン画面下部にある「パスワードをリセット」より登録メールアドレスを入力すると、再設定メールが送付されます。
LINE公式アカウントの削除方法
ここからは、運用者視点とユーザー視点で、それぞれ異なる場面でのLINE公式アカウントの「削除」方法をご説明します。
運用者(管理者)がアカウントを削除する場合
アカウントを完全に削除(退会)したい場合は、以下の手順です。
- 管理画面にログイン
PC版でもアプリ版でも操作可能 - 「設定」から「アカウント情報」を開く
OAMのメニューに「設定」があります。 - アカウントを削除
下部に「アカウントを削除」というボタンがあり、これをクリック。警告と確認事項が表示されるので、了承のうえ手続きを完了させるとアカウントが削除されます。
注意:
一度削除したアカウントは復元できず、管理画面内のユーザーデータやチャット履歴も失われます。将来的にまた使う可能性がある場合は、削除ではなく「休眠運用」などを検討するのも手です。
ユーザーがLINE公式アカウントを削除(友だちリストから消す)する場合
ユーザーが「もう受信したくない」「不要になった」という場合は、トークや友だちリストから公式アカウントをブロック&削除する必要があります。具体的には以下の手順を行います。
- アカウントをブロック
ホーム画面の友だち一覧で該当アカウントを左にスワイプ(Androidなら長押し)→「ブロック」をタップ。 - ブロックリストから削除
設定→友だち→ブロックリスト→該当アカウント→「削除」を行う。 - トーク履歴を削除
トークリストを左にスワイプして「削除」。これで友だちリスト、トーク一覧に一切表示されなくなります。
LINE公式アカウントの活用方法を業種別に解説
LINE公式アカウントはさまざまな業種・業態で導入されており、いずれのケースでも「既存顧客との継続的な接点づくり」「タイムリーな情報提供」を強みとして活用できます。ここでは代表的な5つの業種での活用方法を、具体的なシーンとあわせてご紹介します。
飲食店でのLINE公式アカウントの活用方法
飲食店のように、日々の集客や来店を直接促したい業態との相性は抜群です。
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リアルタイムな空席・キャンセル枠の案内
急なキャンセルが出た時に一斉メッセージを配信すると、「今日行けるかも」と思ったユーザーがすぐに反応してくれる可能性が高まります。 -
クーポン配信でリピーター育成
新メニューや季節メニューのお試し割引クーポンなどを配布すれば、定期的に顧客に思い出してもらえます。紙クーポンと違い紛失リスクがないため、利用率が向上しやすいのもメリットです。 -
ショップカードでポイント管理をスマートに
店舗の紙スタンプカードをデジタル化するイメージ。ユーザーが忘れたり失くしたりする心配がなく、友だち追加してもらうきっかけにもつながります。
不動産仲介会社でのLINE公式アカウントの活用方法
物件の空き状況や契約にかかわるやりとりをスムーズに行いたい不動産業界でも、LINE公式アカウントが活躍しています。
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問い合わせ対応を手軽に
電話をかけるよりもチャットで気軽に問い合わせられるため、取りこぼしを減らせます。希望条件を気軽に伝えてもらい、認知度を高める効果も。 -
最新物件のプッシュ通知
エリアや価格帯に合わせてターゲットを絞り、新着物件情報を素早く配信。タイミングを逃さずユーザーに提案できるため、内見予約数の増加にも期待できます。 -
オンライン内見や動画案内
LINEコール(ビデオ通話)を使って、遠方のユーザー向けに内見をしたり、動画で物件を案内したりと、来店が難しい顧客へのアプローチが可能になります。
美容院・エステサロンでのLINE公式アカウントの活用方法
予約管理やコースの相談など、顧客との接点が多い美容系サロンはLINEとの相性が良い業種です。
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予約・リマインド通知でキャンセル率を抑える
施術予定日前日に「明日のご予約についてのご連絡」といったメッセージを送り、直前キャンセルを防止。ユーザーも予約を忘れにくくなります。 -
新メニュー・キャンペーンの案内
リッチメッセージなどを活用し、画像や動画を駆使して新ヘアスタイルや新コースを紹介。視覚的な訴求力で、来店意欲を刺激できます。 -
チャット相談で顧客満足度アップ
「どんなカラーがいいか迷っている」「お肌のトラブルについて詳しく知りたい」といった相談にも、画像を交えて回答が可能。信頼関係を築きやすくなります。
ECサイトでのLINE公式アカウントの活用方法
オンラインショップ運営において、顧客の離脱を防ぎ再来訪を促すための仕組みとして、LINE公式アカウントが有効です。
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販売促進のタイムリーな告知
セールや新商品のお知らせ、在庫わずか商品の緊急告知などを一斉送信。SNS投稿よりも開封率が高いので見逃されにくいメリットがあります。 -
カート落ちフォローで購入率を向上
一度カートに入れたが購入しなかった顧客にリマインドメッセージを送り、背中を押す。クーポンを加えることでさらに購買意欲を高められます。 -
ステップ配信でブランドの世界観を発信
友だち追加後、順次「ブランドのコンセプト」「商品選びのコツ」「ユーザーレビュー」などを配信し、ファン化を狙う運用も可能です。
サブスクリプションサービス(定期購入EC)でのLINE公式アカウントの活用方法
継続率や顧客ロイヤルティが鍵を握るサブスク・定期購入では、定期的なコミュニケーションが顧客満足度に直結します。
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サービス開始直後のフォローアップ
例:健康食品を定期購入した顧客に、飲み方や保管方法をステップ配信。商品理解を高めクレームや解約を防ぎます。 -
解約防止施策
「次回の商品発送日が近づいています。変更や休止はありませんか?」と事前に伝え、不要なキャンセルを減らす。退会検討者へは追加特典を提案するなどのシナリオも設定可能。 -
関連商品やアップセルの提案
利用状況や属性を踏まえた新プラン紹介や、他の商品と組み合わせるメリットをメッセージで適切に訴求することで、客単価の向上を図れます。
LINE公式アカウントを広報ツールとして活用した成功事例
LINE公式アカウントを上手に使いこなすことで、大きな成果を出している企業が多数存在します。ここでは、その中からいくつかの事例を取り上げて紹介します。
株式会社明光ネットワークジャパンのLINE公式アカウント活用事例
個別指導塾「明光義塾」で知られる株式会社明光ネットワークジャパンでは、2020年春にLINE公式アカウントを開設。チャットコマースなど外部サービスと組み合わせて導入し、新規の生徒募集や保護者とのコミュニケーションを円滑化したといいます。
施策のポイント
- 独自のチャットボット機能で、サイト離脱しそうなユーザーをLINEでフォローアップ
- 学習塾に関するアンケートを実施し、友だち追加からオリジナルスタンプを配布
成果
- キャンペーン期間中で約20万人が友だち追加(うち15万人はスタンプ二次拡散)
- 資料請求も前年比120%アップなど、入塾率・面談率が大幅に向上
出典:チャットコマースとスタンプ施策で前年比120%のコンバージョン獲得!明光義塾のLINE活用|LINEヤフー for Business
エーザイ株式会社のLINE公式アカウント活用事例
医薬品やサプリメントを提供するエーザイ株式会社では、主力商品「チョコラBB®」ブランドのマーケティングにLINE公式アカウントを活用。国際女性デーのキャンペーンと絡め、LINEで大きなコミュニケーションを図る取り組みを実施しました。
施策のポイント
- LINEオープンキャンペーン(アンケート型)で友だちを集め、SDGsの啓発やブランド認知を強化
- キャンペーン当日にはLINE NEWS TOP ADなど複数施策を連動
成果
- 認知率・信頼性想起率が大幅に向上
- 複数施策に接触したユーザーほど「チョコラBB®」への応援認知率が伸び、売上増にも貢献
出典:LINEを段階的に活用したコミュニケーション設計で、認知率や信頼性が大幅アップ!「チョコラBB®」のSDGsキャンペーンが描く戦略とは|LINEヤフー for Business
株式会社バロックジャパンリミテッドのLINE公式アカウント活用事例
「MOUSSY」「SLY」など人気アパレルブランドを展開するバロックジャパンリミテッドは、API連携による“LINE特化型”MAツールを利用し、LINE公式アカウントからのセグメント配信を自動化。ID連携やリッチメニューの導線強化により、高いROIを達成しました。
施策のポイント
- ECと店舗両方でID連携を促し、質の高い友だちを集客
- カゴ落ちリマインドなどシステム配信を充実させ、売上を底上げ
成果
- リッチメニュー経由の売上が1カ月あたり1,000万円に倍増
- システム配信全体でROAS2,000%超という高い投資効果を記録
出典:質の高い友だち集客とメッセージの自動化を実現してROAS2,000%!バロックジャパンリミテッドのLINE活用|LINEヤフー for Business
LINE公式アカウントの活用ポイント
ここまでの事例や機能解説を踏まえ、LINE公式アカウントを運用する上で特に意識したいポイントをまとめます。
LINE友だちを増やす
LINE公式アカウントの効果を高めるには、まずは「友だち」になってもらわなければ始まりません。以下の施策が代表的です。
WebサイトやSNSへ友だち追加リンクを設置
- バナーや「友だち追加はこちら!」ボタンを設置し、流入を促す。
- 友だち追加のメリット(クーポン付与など)を明確にアピールする。
実店舗なら「LINE友だち追加用QRコード」を活用
- レジや入口、メニュー表などユーザーの目に触れやすい場所に貼り、店員が直接声かけすることも効果的。
LINE友だち追加を促す広告を配信
- 「友だち追加広告」を使うと、ターゲティングを行いながら効率的に友だちを増やせる。
「あいさつメッセージ」を効果的に活用
初めて友だち追加してくれたユーザーには、あいさつメッセージを自動送信できます。ここで店舗の概要やクーポン、キャンペーン情報などをまとめて渡すと、アカウントの活用方法を自然に知ってもらえます。
「絞り込み配信」でユーザに合わせたメッセージを配信
性別や年齢、居住エリア、友だちになってからの日数などでセグメントを行い、ユーザーのニーズにマッチした情報だけを配信することで、ブロック率の低減と購買促進を同時に狙えます。
自社運用が難しい場合は専門家の力を借りる
運用担当者が社内にいない、もしくは本業との両立が厳しい場合は、外部の専門家や代理店と連携する方法も選択肢です。配信内容の企画やクリエイティブ、定期レポート作成などを任せることで、時間と労力の節約になります。
LINE公式アカウントは新しい広報ツール
この記事では、LINE公式アカウントの概要から導入メリット、料金プラン、作り方やログイン、削除方法、さらに活用事例や成功のポイントなどを徹底的に解説してきました。LINE公式アカウントは無料から始められ、使い方次第で大きな成果が期待できる非常にパワフルな広報ツールです。
多くのユーザーが日常的に利用しているLINEだからこそ、企業や店舗としての情報発信を効率よく、そして親密なコミュニケーションを築きながら行えるのが最大の魅力です。ぜひ本記事でご紹介した活用のヒントを活かし、LINE公式アカウントを広報や販促の重要な柱として取り入れてください。きっと新たなファンやリピーターとの出会いが待っています。
LINE公式アカウントの活用サポートは「広報代理店」にお任せ
LINE公式アカウントを試してみたいと思っていても、
- どんな施策から始めればいいのか分からない
- 運用が大変そうで結局放置になりそう
- 成果が見えなかったらどうしよう
と感じて、なかなか最初の一歩を踏み出せずにいませんか?
実は、その「迷い」が 大きな機会損失 につながっているかもしれません。
いまや多くの企業や店舗がLINE公式アカウントを活用し、ユーザーとの密なコミュニケーションを武器に成果を上げています。もし導入を先延ばしにしてしまうと、競合はあなたが見落としている顧客との接点をどんどん築き上げている可能性があります。
しかし、LINE公式アカウントを上手に活用すれば、こんな未来が手に入るかもしれません。
- リアルタイムの通知と身近なやり取り によって、新規・リピーターの来店や購入を効率よく促進
- クーポン配布やチャット対応 などを簡単に行え、ユーザー満足度やブランドへの信頼感を高められる
- 広報のプロ視点でメッセージを設計することで、より効果的に企業の魅力や想いを伝えられる
「でも、運用が難しそう…」と感じる方は、ぜひ広報代理店にご相談ください。
私たちは企業の広報活動をサポートしてきた経験から、
- どのようにユーザーとの距離を縮めるか
- どんな情報をどのタイミングで届けるか
- どうすれば企業独自の強みを際立たせられるか
といった視点で、LINE公式アカウントの導入・運用をしっかりサポートいたします。
今、この瞬間にも、競合他社はLINE公式アカウントを駆使してお客様との距離を縮めているかもしれません。
迷っている時間こそが、実は一番の損失。
あなたのビジネスを“もっと身近に、もっと強く”成長させるために、今すぐ一歩踏み出してみませんか?
「どんな業種でもLINE公式アカウントは活かせるの?」といった初歩的な疑問から、
「具体的にどんな施策をすれば売上につながる?」という実践的なご相談まで、
広報代理店 が親身になってサポートいたします。
今こそ、LINE公式アカウントで“新しい顧客体験”を一緒に作り上げましょう。
お問い合わせ、お待ちしています。